立ちくらみの対処法

昨夜出かけた講演会は、昭和大学臨床感染学准教授吉田耕一郎先生による「市中肺炎診療におけるレスピラトリーキノロンの位置付け」でした。内容は抗菌薬の科学的データに基づく理論的な使用法で面白かったのですが、私の日頃の相談にはあまり役立たないかもしれません。


さて小中学校の全校集会などがあると必ず1〜2名は気分の悪くなる人が私の頃にはいました。今もいるはずですが、起立性調節障害とか自律神経失調症あるいは低血圧症などとされていると思います。


一般的には”立ちくらみ”と称され、目の前が暗くなるような感覚に襲われます。起き上がっている姿勢により(重力の影響で)脳への血流が不足したり、急に立ち上がったりして一時的に脳への血流が少なくなった時に起こります。
女性や子どもに多いのは、全体の筋肉量や筋肉の質などの関係か、自律神経機能が不安定なためかと思うのです。


「起キレバ、即チ頭眩シ・・・」と立ちくらみと思われる記述が漢方の古典にあります。レイケイジュツカントウを使うよう指示されており、実際に立ちくらみによく効くことを経験します。


これだけなら我々漢方家の出番はありません。他にトウキシャクヤクサン・ケイシトウ・カッコントウ・ショウケンチュウトウ・ハチミガン・シンブトウ・などを体質や症状により選択し使います。


”立ちくらみ”のある人には、過剰な水分摂取が問題となることは”めまい”と同様です。加えて交感神経と副交感神経のスィッチの切り替えがスムーズに行えるよう、メリハリのある生活が大切でしょう。《春眠暁を覚えず》の時期ですが朝は時間になったら起き、眠くなったら夜更かしせず眠ることで体調を維持しやすくなると思います。

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