子どもの腹痛

明日・明後日と東京で開催される日本心身医学5学会合同集会に参加してきます。日本心身医学会・日本心療内科学会・日本女性心身医学会・日本小児心身医学会・日本歯科心身医学会の合同大会です。私が所属するのは日本心療内科学会ですから普段聞けない内科系以外のテーマを聞いてこようと思っています。
そのようなことで明日薬局は開いてますが医薬品は新法下では販売できません。ご理解下さい。


6月です。この4月から新しい環境に移った方も慣れてきた頃でしょうね。でも上手く適応できない人もいます。うつ病を発したり心身症という形で現れる場合もあります。病的ではないにしても身体の不調を訴えることも珍しくありません。


小中学生だと腹痛という形で表現されることが多いのではないでしょうか。頭痛や食欲不振なども少なくないでしょう。いつもと様子が違うなと思ったら早めに対応するのが良いでしょうね。


さて腹痛はいろいろな原因があります。子どもの場合は腸重績や腸捻転など見逃すと怖い病気もあります。盲腸なども放っておけません。便秘による腹痛も少なくないですよね。まずは診察を受けた上で重大な病気でないことを確認しましょう。


その上で、何にもないのに腹痛を繰り返したりする場合もあります。心理的な原因があることが多いと思われますが、病気がないからと言って仮病と決め付けてはいけません。その子にとってはウソではなく本当に腹痛があるのです。


根本の原因を探し出して解決するには多少時間がかかるでしょう。雪解けを待つような根気が必要かもしれません。こんな時、私が使う漢方薬があります。ショウケンチュウトウを使うことが多いのですが、腹痛の強さや回数は確実に減ってくると思います。


子どもにしてみれば「どこも悪いところはありません」と言われても本当に痛いわけですから、適切な薬が出されても効くと思っては飲まないでしょうね。漢方薬ならたぶん「いい薬があるよ」と言って出しますから気持ちが違います。


偽薬(プラセーボ)効果でも上手に使うのが治療者の腕だと考えています。ただショウケンチュウトウは腹痛に良く使う漢方薬ですからウソだと思って飲んでも効きます。まず信頼関係を作ることが治療者と相談者の関係において重要だということを再認識したのが昨年の心療内科学会でした。


明日からの5学会合同集会が楽しみです。

  --------------------------------------------------
心療内科相談・皮膚科の病気・漢方薬生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/

過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。
あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm

新型インフルエンザの情報はこちら
  ⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub13.html

メールは《Re:タイトル》でお願いします
hirohash@seagreen.ocn.ne.jp

講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい。