土曜日に相談に来ていただいた皆様、留守にしてスイマセンでした。何人かの医師と情報交換が出来有益な情報を仕入れてきましたので今後の相談に活かしたいと思います。でも5学会合同にもかかわらず摂食障害に関する演題が多かったように感じています。今まで摂食障害の相談を受けたことはありませんがだいぶ理解は深まってきました。
ガン患者さんの精神的な安定を図り治療効果を高めるとしてサイコオンコロジー分野が注目されています。精神科医を中心に心療内科医にも期待が寄せられています。そんな中今合同集会のランチョンセミナーで鹿児島大学大学院心療内科教授乾明夫先生の「悪液質の病態と治療における最近の進歩」と題した講演を聞いてきました。
悪液質とはわかりやすく言えば”体重減少を伴った体力の低下状態”のことです。ガンだけでなくいろいろな病気で起こり得るのですが、がんの場合ではガンの治療効果にも大きく影響することがわかっています。
乾先生はこの悪液質に漢方薬を使うことで効果を上げています。直接確認したいこともあったのですが時間がなくて話が出来ませんでした。2週間後の東洋医学会で会えることを期待しています。
その漢方薬の効果をグレリンという食欲を増加させる体内物質のデータを示しながら科学的に説明してもらいました。悪液質は体重減少を伴うことから如何に食欲を出すかが重要です。
私もガンの漢方治療の基本薬は胃腸を整える漢方薬にしており、日頃の考えが間違っていなかったと安心しました。胃腸は食物から生命エネルギーを取り入れる要の臓器です。ここを調えなければ薬物療法も効果が現れません。
またレバコールを飲んでもらうこともよくありますが蛋白摂取の重要性から、これも裏づけが取れました。私なりに工夫してきたことが科学的にも的を得ていることがわかり、安心して今後も相談を受けることができます。
とは言ってもガンは手ごわい病気です。一部のガンに回虫駆除薬の効果が期待出来そうとの記事を最近目にしました。同様の作用を持つ生薬をガンに応用できるかもしれないと考えています。手探り状態ですが希望は捨てていません、私を信頼してくれる人のために!
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