なるほど爪水虫

今日は暑いですね。なんか今年は暑さが例年より早く訪れている感じがします。暑さに弱い私としては涼しい夏を期待しているのですが、やはり夏は暑くなければいけませんね。


昨日の閉局後、学術講演会会場のホテルに向いました。循環器関係の講演会があったのですが、ホテルの案内を見たら中越皮膚科医会の学術講演会もあるじゃないですか。急遽予定を変更して、皮膚科医会の会場へ向いました。


『爪白癬の鑑別診断と治療戦略』と題した、哲学堂くすのき皮膚科院長楠俊雄先生の講演でした。爪白癬(爪水虫)のいくつかのパターンと似たような爪の病気をスライドを用いて説明してもらいました。


白癬かどうかは肉眼だけでは判断できないので最終的には顕微鏡を用いて拡大しないと確定出来ないと協調されていました。その背景には臨床皮膚科医会が行った調査で皮膚科専門医でさえも顕微鏡を用いているのが8割で、2割の専門医は顕微鏡を覗かないとの状況を悲しんでいるように感じました。


顕微鏡を用いないために誤診が生じます。楠先生のスライドで、皮膚科専門医や大学病院を受診して誤診されていた患者さんの患部を見ましたが、確かに肉眼での判別は不可能だと思います。ただ爪だけを見るのではなく、左右差・爪以外の皮膚の状態・内科的疾患・癖・・・などを確認することで、ある程度確率を上げることが出来ます。2割の専門医は、このような臨床的な経験で判断しているのでしょう。


いま現在爪白癬の治療法は飲み薬が中心です。パルス療法で3ヵ月、通常療法で6ヶ月薬を飲みます。この治療にかかる負担は保険が利いて約3万円ですが、誤診の場合は無駄な治療になるわけですね。このことも残念がっていました。


この3万円もジャネリック医薬品を使えば、もっと安くできるのですが肝心な効き目に不安が残ります。昨日見たスライドで犬を用いて同じ成分薬の吸収をメーカー別に比較したデータがありました。


先発品(最初に開発された薬品)に比べ、ジェネリック薬品は2〜8割の吸収率でした。2割だといくら安くても治療効果は現れないでしょうね。このデータは、ある意味ショッキングでした。私も今現在ジェネリック医薬品は100点は与えられないと考えていましたが、最低でも70点くらいはあるだろうと。実際は20点の薬も存在して流通しているわけです。このジェネリックの品質は薬剤師が責任を持ってチェックするしかないのですが、そこまでのチェックが働いているようには思えません。あなたもご注意を!


爪は面白いですね。というか、皮膚病は面白いと思います。相談される中には???と頭をひねる皮膚病もあるのですが漢方薬を使ったり普通の薬を組み合わせて使ったりと、工夫次第で良くなることを経験すると勉強も楽しくなります。昨日は有意義な講演会でした。

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