運動の重要性

一昨日の脂質異常症をテーマにした学術講演会、昨日のにいがたスポートフォーラム、に出席し改めて運動の効果を認識いたしました。運動が身体に良いことはどなたもわかっていることでしょう。


では実際に運動を日常生活に取り入れている人はどのくらいいるでしょう?およそ1〜2%程度だと言われています。わかっていても実際に行動に移す人は極少数なのですね、現実は。


2〜3日前の朝日新聞にプロスキーヤー三浦雄一郎酸の記事が載っていました。うろ覚えですが、氏は50代くらいの頃標高600メートルくらいの近郊の山に登山に出かけたのですが体力が低下し山頂までたどり着けなかったそうです。


体力の低下に愕然としトレーニングを始めた結果、エベレストに最高年齢で登頂を果たすまでになりました。このことは運動を始めるのに遅すぎることはないと言うことです。私も40代後半、体力の低下は日々感じていますがその気になれば運動の効果は確実に現れます。


京都大学大学院人間環境学研究科森谷敏夫教授は、現在の肥満人口増加の背景に運動不足があることを示されました。現在、日本人のエネルギー摂取量は約1900キロカロリー終戦を迎えた昭和21年とほとんど変わりません。


エネルギー摂取が変わらないのに肥満が増えているのは運動量が激減したからなのです。確かに私の子どもの頃と比べても機械化が進み身体を動かす機会が日常生活でも減っています。


だから肥満の解消に(あるいは予防に)食事を制限するのは間違いで運動をするべきなのだと説いています。極端な例ですが摂食障害のケースを思い浮かべると、食事からエネルギー量を減らそうとすれば必要なビタミン・ミネラルなどの栄養素が不足する危険性があります。


私もストレス発散・骨粗鬆症予防・血流改善などのために食事制限より運動をと機会ある毎に説明しています。森谷教授は自律神経機能の改善効果もあるとデータを示されました。
運動の効果は多方面にわたることがわかります。


冒頭でも触れたように、問題はわかっていても運動できない・運動しないことですね。ダイエットの相談で、運動と食事の話をすると、ほぼ100%購買に結びつきません。どなたも手軽にダイエットしたいのです。


この問題には認知行動療法を応用すると良いのでしょう。北海道の坂野雄二教授の話を以前学会で聞いたことがあるのですが、脱落者の割合が非常に少なかったと記憶しています。機会があれば改めて坂野教授に確認してみたいと思います。


今回示した効果は、週4回・1回30〜40分の運動で認められるそうです。継続は力なり、あなたも明日から努力してみませんか?

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