不妊をホルモンバランスから考える

今年の梅雨明けは全国的に乱れていますが、今週7日は暦の上で立秋(そうです、秋に入るのです)なんですね。早いものだなぁと、つくづく時の速さを感じる年齢になった自分が寂しいような気がします。


漢方相談の中で不妊症の相談はベスト3に入るくらい多い相談です。過去の相談を振り返ってみますと、2人目不妊も意外に多く私なりにその理由を考えてみました。2人目を考える頃は、第1子(1人目のお子さん)が2〜3歳で何かと手がかかり目が離せません。


初めてのことばかりで心理的な負担も増えていることでしょう。ここです。内分泌系−自律神経系はお互いに連動しています。心理的な負担(ストレス)によって自律神経バランスが崩れて自律神経失調症になることは理解できると思います。


同様に心理的な負担によって内分泌系(ホルモンバランス)も崩れ、排卵−受精−受胎の各段階にも影響が及ぶと思われます。私は強いストレスによって30代前半で生理が止まった女性を数名知っています。心理的な負担(ストレス)がホルモンバランスを乱すことの極端な例ですね。


また不妊治療を止めたら妊娠したという話を聞いたことがありませんか?不妊治療中は何かと気負う部分があり、このことがホルモンバランスを乱していたけれど、治療を止めることで気負いがなくなりホルモンバランスが回復したと考えられます。


周囲からの「まだできないの?」「1人じゃ可哀想よ」など何気ない言葉に傷ついているカップルもいますし、この言葉がプレッシャーになってホルモンバランスが崩れて妊娠しにくい身体になっているかもしれません。


この気負いを除くのも私達の相談の役目だと考えています。また周りの言葉に一喜一憂することなく、聞き流すくらいの心のゆとりを持ちたいものです。この心のゆとりは、パートナーとの関係が重要になりますね。


私達の身体は、細胞の集合体としての”ヒト”ではなく、互いに支えあう”人”なのです。時には喧嘩をしてもいいですが、お互いのストレスを解消しあえるような夫婦が妊娠しやすいように考えます。


体外受精・人工授精などの先端技術もすばらしいですが、その前の自然に妊娠しやすい身体と心と夫婦関係作りには、漢方薬心理療法も含めたカウンセリング技術が重要な気がします。

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