リウマチ・サルコイドーシス・・・

木曜日は長岡赤十字病院にて開催された『中越リウマチを診る会』に参加しました。新人の医師や非専門医を対象にしている会らしいのですが、リウマチの漢方相談を受ける私も参加。
今回は、「痛い!」という症状を訴える患者さんに対して、何をどのように確認していくのか(問診)、似たような病気との鑑別点など、ドクターGの参加者になったような感覚で話を聞いてきました。

痛みを訴える方は多いので、リウマチ性疾患など重要な病気を見逃さないよう注意しなくてはなりません。そういう点でも、とても参考になりました。
そして、リウマチの方のレントゲン写真の解説を受け、改めてリウマチの怖さを再認識しました。またリウマチの重症度や治療の効果を確認する指標DAS28の解説もあったのですが、時間の関係で私は聞けませんでした。

さて、リウマチの治療は、かなり進歩しました。ステロイドや痛み止め中心の時代から免疫反応を抑える治療へと進化し、関節破壊にまで進行するケースは激減しています。このような時代でも漢方薬の必要性はあると思っていますが、エビデンスが重視される今の医療体制では、漢方専門医といえどもまずガイドラインに沿った治療が優先されるでしょうね。

リウマチに漢方薬を使うことで、薬の使用量や副作用を減らすことが期待できますし、治療に満足できない人の相談を受けることも珍しくありません。私の強みは漢方薬に加えて、心理面のケアができること。日本心療内科学会に入って認知行動療法交流分析を学んだおかげで、うつ状態を伴ったケースにも対応できますし、線維筋痛症の相談も可能です。全人的医療とまでは言いませんが、病気を治す医療でなく、必要とは言えステロイド免疫抑制剤による体の負担を減らし、不安やうつ状態に寄り添う病人を癒す医療のベースは漢方医学と心身医学にあると思っています。あとは実践あるのみですが・・・。

そして金曜は、心臓サルコイドーシスの診断と治療をテーマの講演会に参加しました。サルコイドーシスの相談は受けたことがありますが、アドバイスだけでした。その人は漢方薬との相性がよかったようです。治療はステロイドを一生続けることになるので診断を慎重にする必要があるとのことでした。ステロイドはよく効く半面副作用にも注意が必要ですからね。ただステロイドが有効ということなので、炎症を抑える作用のある柴胡や甘草の入った漢方薬が使えると思います。またニキビの原因菌アクネ菌が原因として注目されており、アクネ菌に対する治療もされているとか。感染という見方をすれば、また違った漢方薬も候補に上がりますね。難しい病気ですが、どのような相談にも適切な漢方相談・心理ケア(場合によっては心理療法)ができるように、日々の研鑽に努めなくてはなりませんね。

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