がんと性・・・

先日NHKのあさイチで「女ざかりのがんと性」と題した特集があった。セックスレス・・・と冒頭からズバリとした表現でびっくりされた方も少なくないのだろう。ただ、いやらしい意味ではなく興味を持って前半だけ見ることができた。

朝から性の問題を扱うことに嫌悪感を抱く方もいるだろうが、カウンセラーの立場からはNHKにむしろ敬意を払いたい。性の問題は、特に日本ではタブー視されがちだが、夫婦関係においても重要なコミュニケーションの一つと考えるからである。かと言って、四六時中セックスを話題にできるものではないが、まったく話題にしないことも同様に危険なのではないかなぁと思う。話題にしないことでコミュニケーションに悪影響を及ぼすことも考えられるし、間違った知識が独り歩きすることもある。

事実、ぎくしゃくした関係になった様子が放送されたし、一方のパートナーが亡くなった後も後悔しつづけている人もいた。乳がんや子宮ガンは命を奪うだけでなく良好な関係も奪う病気であるとの認識も必要だと考えなくてはならない。ただ、乳がんや子宮がんを患ったケースのすべてで、セックスに関する悩みを抱えるわけではない。むしろさらに関係が深まる場合もあるので、少なくない一部のケースに専門的なカウンセリングが必要になるということである。

今年、皮膚科心身医学会で知り合った医師から誘われて参加した家族療法学会で「セックスセラピー(総合的アプローチ)」をテーマにしたワークショップに参加した。そこで得た知識を今回の放送に当てはめると、私なら「セックス=挿入して射精すること、ではないですよ」と言いたい。セックスを生殖活動ととらえると「挿入・射精」になるのだろうが、コミュニケーションの一つととらえれば、もっと幅広い行為が含まれてくるのではないかなぁ・・・と今は考える。

でも、放送でもあったように現実にセックスに関して相談しやすい雰囲気を持ってる医療者や専門家は少ない。そして、勇気をしぼってセックスの悩みを打ち明けたにしても期待通りの反応が得られなかったら二度と専門家に相談しようとは思わないだろう。関心を持って適切にこたえられる専門家が少ないのである。しかし、コミュニケーションにかかわることなので、やはり真剣に向き合いたいと私は考える。放送を見ながら、心理カウンセラーとして、「こうすればいいのに・・・」「気持ちが正しく伝えられてないなぁ・・・」と感じる部分がたくさんあったから。

「セックスセラピーやります!」「悩んでいるカップルの相談に乗ります!」
直接の面談(薬局でも、自宅でも、どこででも伺うつもりです)でもよし、電話やメールによるカウンセリングでもよし、一人でもカップルでもよし、できる範囲で対応したいと思います。

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