今朝のニュース(ワイドショー?)で、食物アレルギー患者数が45万人いるとの報道がありました。20〜25人に一人の割合ですから、かなりの数になります。花粉症は3人に1人と言われてますので、アレルギーは国民病ですよね。今朝のニュースでは、治療として経口免疫療法のことを取り上げていました。根本的な治療法と言われていますが、有効率も決して高くなく、再発したケースも報告されていますから、まだまだ発展途上の治療法といえます。
なぜアレルギーになるのか?に関しては、研究も進み、かなり詳しく解明されてきていると思います。私の正直な感想としては、複雑すぎて頭の中がこんがらがるなぁ・・・と。ただ、今もってわからないのが、同じように食物を摂っていても、アレルギーになる場合とならない場合があり、しかもその治療に原因食物を摂るということ。どこで、アレルギー反応とアレルギーに対する許容反応が分かれるのでしょう?
一つの考え方として、私なりに最近思っていることがあります。アレルギーに対し、プロバイオティクスが使われることがあります。実際に効果が上がっていますし(完ぺきではないにしても)、ここにヒントがあるように思うのです。アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の破壊によりアレルゲンが侵入して発症しますからスキンケアで皮膚のバリアを作りましょうとなっています。
たぶん、腸でも同じように粘膜からの吸収に、何らかの問題があってアレルゲンが侵入しやすくなっているのではないでしょうか?この問題を何が起こしているのか?食事に問題が一つあるでしょう。また抗生物質の使い過ぎでアレルギーが発症しやすいとの報告もあります。ストレスにより粘膜が破壊されやすい状態になっているのかもしれません。食事では、高脂肪食による腸内細菌のバランスが崩れて粘膜の破壊につながっているように考えると、プロバイオティクスも納得がいきます。
そうです、腸の粘膜をきれいな状態に保てれば恐らく、食物アレルギーを発症しにくく経口免疫療法も再発なく効果的に行えるのではないかと思うのです。プロバイオティクスのメーカーは、特殊な乳酸菌(経営上の理由でしょうが)の効果を謳いますが、効果の程度に差はあれ、どの製剤でも効果的なはずです。でも最近バランスを乱すような食事を変えていく必要があります。腸はストレスに敏感に反応することを考えると、ストレス対策としての心理療法の出番があります。
おなかの状態を健康に保つ方法として、私はササヘルスというクマザサ葉緑素製剤にも注目していますし、状態を確認しながら薬剤師が行う対面でのプロバイオティクスも必要だと思います。場合によっては漢方薬を使うこともあるでしょう。漢方薬の仕様により、腸の細菌バランスが変わってくることも知られていますから積極的に使うこともあります。
アレルギーは、アナフィラキシーを起こせば死に直結しますから、専門医の指導の元で治療が行われることが絶対条件です。その上で、医療に完全に依存するのではなく、自身で、家庭で、できることは何か?考える時期に来ているのでしょうね。
アレルギーになる人とならない人、治療で治る人治らない人、再発する人しない人、などを考えていたら今回は腸にたどりつきました。薬局での相談は、医療と対立するものではありません。医療とは少し違う視点を与えて、より良い状態になるには何ができるか?を考えることだと思います。漢方を扱う薬剤師には、医療を否定する人もいますが、対立からは何も生まれませんよね。
漢方薬・心療内科相談・心理カウンセリング・皮膚科の病気・生活習慣病・不妊症
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/
過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。(現在の更新はしてませんが・・・)
あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
メールは《Re:タイトル》でお願いします
⇒hirohash@seagreen.ocn.ne.jp
講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい