脂肪は怖い

私は4日からのスタートでしたが、今日からスタートされた方も多いのでしょうね。昨今は、年末年始の区切りなどなく、連続営業の店などありますから、勤務されてる方には「お疲れ様」と言いたい気持ちです。

さて、私は、例年のことながら寝正月とは縁遠く、親戚回りでバタバタしていたわけですが、久しぶりに今朝、体重を量ってみたら3キロほど増えていました。「なんとなく腹回りが気になる感じ」があったものですから、何とかしなくてはと思います。

ついたのは脂肪です。決して筋肉がついたわけではありません。この脂肪、皆さんの中での許容範囲はどのくらいでしょうか?20代のころと比べ、どのくらいの増加ならOKですか?私は、一応5%を許容範囲としています。なぜか?

一般的な日本人の死因は、癌と脳卒中・心臓病がトップ3です。がん細胞がみつかると誰もが動揺し早期の治療を開始します。たとえ数mm以下の大きさであって、悪性度が低く、「10数年くらいは大丈夫!」と医師から太鼓判を押されても、「放っておこう!」と考える人はほとんどいないでしょう。

ところが、血管に致命的な変化を起こし、脳卒中と心臓病を合わせれば死因のトップになるにもかかわらず、脂肪の増加には無頓着な方が多いのが現実ですよね。脂肪細胞は死亡細胞にもかかわらずです。

現在、脂肪細胞からはさまざまな物質が分泌されてることがわかっており、中性脂肪コレステロールに関係するだけでなく、高血圧や糖尿病とも深い関係があるのです。メタボリックシンドロームとは、このような概念であり、10年20年かけて動脈硬化を進行させ、脳卒中や心臓病で、人の生命を奪うのです。この時間的な流れは、まさしくがん細胞の流れと一緒ですが、癌は怖がるのに脂肪は楽観視しているのは、正しい見方とは言えませんね。

脂肪を中心に減らすことが、健康的なダイエットの目的ですから、私は「単に体重が減ればいい」と考え、「楽して痩せたい」との考えには賛同できません。健康寿命を延ばすこと考えると、筋肉と骨量は落とすことなく脂肪のみを落としていくことが重要です。短期的には有効な糖質制限食にしても長期的な視点では完全に安全かは議論の余地がありますから、現在は食べすぎに注意しながらバランスよく食べることになります。そして、筋肉と骨量を維持するためにも運動が必要になります。運動というとハードルが高いように感じる方が多いようですが、なにも大げさに考えることはなく、「どんな動作や活動で、エネルギーをどのくらい消費するのか?」をメッツとエクササイズという単位で考えるのがいいように思います。

とはいっても、やはり身体を動かすことは食事を減らすことよりも難しく思う人が多いので、ここに行動療法の考えを導入することで成功しやすくします。公開されているメッツ表をもとに私が簡易にまとめたものを基にして、10分の単位でメニューを組み合わせて選ぶように工夫しましたが、この部分は実際に個別に相談しながらステップを進める必要があるのでブログでは省略します。

そして、大分大学方式を参考にした記録法を使いながらアドバイスできるようにしています。まとまった形での資料は完成していませんが、一応、着実に効果を出しやすい形にはなったと思います。脂肪を減らして死亡を遠ざけ、健康寿命を延ばして、よい人生を送るための一部分になるだろうと考えます。

そう、私がまず実践しなくては・・・。今年もよろしくお願いします。


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