日常生活や仕事において、パソコンやスマホの画面を
見ない日はありません。人によっては、食事と睡眠時間
以外は、画面を見ているのかもしれませんが。
私たちは普段は1分間に10数回の瞬きをしていると
されます。定期的に目の表面をクリーニングし、潤す
ことで、目を守っているわけです。
しかし、パソコンやスマホの使用によって、瞬きの
回数が半減するといわれます。その結果、目の表面に
キズがついたり、乾燥したりします。
パソコンやスマホが普及する前までは、疲れ目の原因は
調節障害(読書や細かな作業の影響)でした。視力調節に
関わる筋肉のコリをほぐす薬が中心でした。
現在、パソコンやスマホが日常生活に入り込むと、
疲れ目の原因はドライアイ(瞬きの減少による)に
変わりました。でも、体質や病気の場合を除き、薬を
使用せずに症状改善や予防が期待できます。
それが「20-20-20ルール」です。
20分毎に20フィート(約6m)先を20秒以上
見るという方法で、米国眼科学会も以前から推奨して
います。
そして、「20-20-20ルール」の有効性が
実際に確認されました。
(Talens-Estarelles C, et al. Cont Lens
Anterior Eye. 2022 Aug 10.)
ルールに従いきちんと実行すると、2週間後には、
目の乾燥、ヒリヒリ感、目の不快感などが明らかに
減少したという結果です。
パソコンやスマホの画面を見続けることは、頭痛や
倦怠感などの身体症状にもつながります。無料で、
しかも簡便なので、私も習慣化してみようと思います。
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薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー) 廣橋 義和
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