薬局製剤を知っていますか

昨日は日本薬剤師会の”薬局製剤・漢方委員会”があり、留守にしていました。暑かったですよ東京は。一部列車ダイヤの乱れがあったそうですが、その影響は受けませんでしたが。


最近は薬局製剤を作る薬局が減っており、一般の方にはあまり馴染みがないのかも知れません。広い意味では煎じ薬の漢方薬も薬局製剤に含まれるのですが、ここでは狭い意味の新薬の薬局製剤としましょう。


我々薬剤師は良質の薬を提供する義務があります。良質とは単なる品質の良し悪しだけでなく、使用する人の症状に合った適切な薬(効き目があって副作用が少ない)をも意味します。


近年の法律改正や経営効率優先の考え方により、一般大衆薬は7〜8割の人の症状をターゲットにした開発が中心となり、残りの2〜3割の人は適切に使える薬がなく、ほかの薬で代用するか我慢するしかありません。大衆薬の性格上しようがないのかもしれません。


多く売れる薬は生き残り、特徴があるけれど一部の人しか使う機会がない薬は世の中から消滅しているのです。とても残念なことで、風邪といえばパ○ロ○かル○かベ○ザを売ればいいのでしょうか?と思ってしまいます。


薬局製剤は一つの薬局で作りますから大量生産には向きません。したがって適切な薬がない2〜3割の人にも合う薬が見つかるかもしれないのです。もっとも無制限に作れるわけではなく、一定のルールに沿って作ることになりますし、作れる薬剤の数も限りはあるのです。


ただ、実際に作っている立場からすると、使う機会もかなりあり有用度が高いという印象があります。もちろん一般大衆薬と同じ基準が適用されますから特別な薬剤を使用しているわけではありません。作った薬がその力を充分発揮できる状況かを確認して渡しているだけなのです。


薬局製剤の特徴は、シンプルな処方にあります。添加剤はないかあっても最小限というシンプルさゆえに、トラブルの発生も少ないし身体への負担も少ないのですね。添加剤も含めた成分数はメーカー品に比べ3〜4割少ないでしょう。


私はこれらの薬を作る時に気持ちを込めて作ります。理系の人間らしからぬ言葉かもしれませんが、「よく効く薬になれよ」という気持ちで作っています。こんな気持ちのこもった優れた処方の薬局製剤が約20種類ひろはし薬局にあります。使ったことのない方、試してみませんか。


皮膚病・漢方薬生活習慣病・心の病・不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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