子どもの身体に起きている変化

「最近、子どもの身体がおかしい!」とは小児科の処方箋を受けている薬局薬剤師の言葉。軽い風邪で罹って抗生物質までもらっても1週間以上治らない子どもが増えているという現状に、違和感を感じているようです。


そう言えば体格はよくなってきているのに体力が落ちてきているという報告が文科省から出ています。我々が子どもの頃も同様の傾向だったのかもしれませんが、更に落ちてきていることのようです。


アレルギー疾患も増加しています。小学生の3割は何らかのアレルギー疾患を有しているとの報告もあります。環境要因も考えなくてはなりませんが、30年前・50年前の環境と比較した時、全てが悪くなっているわけではありません。身体の変化にも目をつける必要がありそうです。


その他、起立性調節障害・低体温傾向・易骨折・キレヤスイ性格・・など、子どもの肉体だけでなく免疫系・自律神経系・精神系・・等、いろいろと変化が現れているようです。


感冒の例では、抗生物質の乱用による耐性菌の増加が原因の一つと考えられます。しかし低体温化により免疫力(この場合は感染に対する治癒力と考えればいい)が低下していることも原因でしょう。・・・一説によると体温が1度低下すると免疫力は50%低下するといいますが出典が明らかでないためチョット怪しい、だが少なめに見ても2〜3割は低下すると思われます。


今月号の業界の雑誌に、食生活を1ヶ月見直すことで中学生の低体温の割合が21.7%→5.5%に下がったとの記事がありました。環境・食事・ゲームのあり方・体力・生活習慣・薬の使い方・・・あらゆる角度からの検討が必要だと感じています。


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