心臓を長持ちさせる

昨日までは暖かな日が続いていましたが一雨降ったら急に涼しく感じられます。最高気温で一気に5度くらい下がると、体調を崩す方も出やすくなります。風邪のシーズンは始まっていますから体調管理に気をつけてお過ごし下さい。


心不全を予防する」高血圧の最終地点は心臓のポンプとしての働きが充分行えなくなる心不全という病態です。昨日はこのタイトルで北里大学循環器内科の和泉徹教授の講演がありました。


内容はかなり難しかったのですが、高血圧・糖尿病・脂質異常症メタボリックシンドローム・・・などの動脈硬化を進行させる基礎疾患をきちんと良好に管理することが大原則です。


治療には、薬物療法・食事療法・運動療法などがあり、薬物療法に関してどの薬剤を使用するかは多くの研究結果から推奨される薬剤を医師が決定し処方します。確実に飲みましょう。


食事療法や運動療法薬物療法の前に考える治療で薬物療法が始まっても怠ることなく実行し継続することが大切です。意気込みはあっても継続しにくい内容なら変更しなくてはいけません。毎日無理なく続けられる内容を医師や運動療法指導士・栄養士などと相談してみましょう。


多くの医師(循環器専門の医師であっても)は薬物療法以外には大きな関心を示してないように私は感じています。昨日の和泉先生の講演の中で、理学療法を積極的に行って効果を上げていることが示されました。


心臓を長持ちさせる理学療法として、運動療法(心臓リハビリテーション)と温熱療法を挙げていました。運動療法は医師の運動処方箋に基づき実際には理学療法士・運動指導士が行います。


温熱療法の具体的な内容はわかりませんが、家庭のお風呂でも代用できるようです。浴室は充分温めてから少しぬるめの湯船につかりジワッと汗をかく程度で20〜30分続けるだけです。


心臓の負担を考えると浴室・更衣室が暖まっていることは、これから冬にかけて重要です。また湯冷めしないことも大切なポイントになります。これだけで充分温熱療法としての効果が上るそうですから、是非実行しましょう。


また貧血は心臓のポンプ機能に大きな負担となります。高齢者の寿命に影響することがわかっていますから、胃腸に負担なく貧血を改善できる栄養剤レバコールが向いているでしょう。


体液の管理という点では、水分・塩分の制限になるのですが(薬なら利尿薬)漢方薬にも優れた方剤があります。漢方に詳しい専門家に相談してみてください。


心筋機能を強化するジギタリス剤も心不全に欠かせない薬なのです。このジギタリス剤と同様の働きをするのが漢方生薬のセンソです。センソの入った製剤として、六神丸・救心・などがあります。会社によって配合されている分量比や使用生薬の品質に違いがありますので、相談して上手に選ぶとよいでしょう

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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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