糖尿病と足疾患

本来なら今頃は毎日雪と格闘している時期なのでしょうが、暖冬の関係か今日の外は3月のような陽気です。どこか気分転換にでもと思うのですが、これから高校の空気検査に出かけなくてはなりません。移動の間だけ楽しむことにします。


昨日は閉局後にフットケア研究会に出かけてきました。糖尿病や腎臓病を専門にする医師らが中心になって立ち上げた研究会で足の病変にも気を配りましょうという勉強会です。


糖尿病や人工透析に伴う足病変は、内科医だけでなく皮膚科・整形外科・形成外科・血管外科など多くの専門的治療を必要とします。そのためフットケア専門の連携的なチーム医療が望ましいのですが、実際にチームケアを実践している日本赤十字社医療センター糖尿病内分泌科部長の日吉徹先生の講演がありました。


一般的に内科医は足を見る機会は少ないと思いますが、糖尿病や腎臓病が悪化した結果、残念ながら足を切断するようになった人の生存率は肺がんと同等だそうです。これを聞くと注意しなくてはいけないんだなぁと思いますよね。


足病変にはタコ・ウオノメ・水虫・潰瘍・・・などがありますが、タコ・ウオノメを軽く見ないほうがよいですね。特に糖尿病や腎臓病の人は。足病変が出来る原因は糖尿病性神経障害もありますが、動脈硬化が一番の原因です。


ASO(閉塞性動脈硬化症)は代表的な動脈硬化症ですが、約50%は高血圧も併発しています。28%が糖尿病ですから、血圧や糖尿病などは動脈硬化の重要な危険因子ということですね。


私ら薬剤師は、ほとんど足を見ません(私は足の水虫でも一応見せてもらいます)が、もっと注意を払ってもいいのかもしれません。ただでさえ忙しい医師に今以上負担をかけることは難しいようにも思うものですからね。


あなたも、たかがウオノメ・タコと思っていないできちんと管理するようにしてくださいね。何しろ命に関わることなのですから。

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