青山孝史さん肝臓ガンで逝く

昨日は午後から高校の空気検査があり、帰ってから相談が続いたりと短い時間ながら久しぶりにバタバタしました。また昨日はズボンのファスナーが壊れるというハプニングもありましたが、何とか手で開閉できたのは不幸中の幸いですかね。お客さんには笑われましたけど・・・。


さて私が小学生だったか中学生だったか定かではありませんが、当時女子生徒に圧倒的に人気があったフォーリーブスのメンバー青山孝史さんが肝臓ガンでなくなったと今朝知りました。まだ50代ですから早過ぎますね。私の母も50代で肝臓ガンを患い亡くなっているので、全くの他人事とは思えません。亡くなられた青山さんのご冥福をお祈りいたします。


現在、肝臓ガンの大部分はウィルス感染が原因と言われています。恐らく青山さんもB型肝炎ウィルスかC型肝炎ウィルスに感染していたのでしょう。早くに気づいていれば肝臓ガンへの進行を遅らせることが出来るだけに残念です。


肝臓ガンには今いろいろな治療法があります。手術の他エタノール抗癌剤を直接注入したりラジオ波を当てたりですね。それぞれに一長一短あるのでどの方法を選択するかは主治医と相談して決定することになるでしょう。


肝臓ガンの漢方相談を行う時は、全身状態(免疫力)の改善と肝臓の負担を減らしながらガンに効果的な生薬の使用を図ります。さらに肝臓ガンでは肝機能の低下に伴い、血小板が減ってきますので、状態を見ながら予防的な方法も検討するのです。


また一般的には肝臓の病気には、レバーやシジミを食べるように身内の方は配慮することが多いのですが、これらの食品に含まれる鉄分が逆に肝臓に負担になったりするので、このあたりの注意もしなくてはなりません。


最近の研究では、ビタミンなどのサプリメントにガン予防の効果はほとんど期待できないとの結果が相次いで報告されています。このことからサプリメント類の摂取にも注意が必要かもしれません。


逆効果になる方法やほとんど効果が期待できないのに金銭的負担が生じる方法と多少なりとも効果が期待できそうな方法とを、整理して情報提供することが医療者には求められます。漢方薬だって(選び方が適切でなければ)どうなるかわからないというのが正直なところです。だから毎回のように状態を確認して必要があれば漢方薬を変更するのです。


ただ家族をガンで失ったものとして、ガンを患う本人だけでなく家族や親しい人の人生を変えてしまう病気がガンなのだと私自身肝に銘じながら真剣に考えています。効果・可能性・金銭的負担・QOLの維持・・・などいろんな角度から検討しなくてはいけなと考えています。それがガンの相談です。

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