私の住む長岡市では学校で学級閉鎖が相次いでいます。これ以上拡大しないようにと祈らざるを得ません。さて風邪の養生には、以前から休養・栄養・保温が必要と言われてきました。そのうちの休養の重要性を裏付けるような結果が出ましたので報告します。
健康な男女の2週間の睡眠状態を確認した後、一般的な風邪の原因ウィルス(ライノウィルス)を噴霧するという乱暴な実験です。風邪のひきやすさが睡眠とどのように関連するかを調べたものです。
その結果、睡眠時間が短い(7時間以下)のグループは睡眠時間が長い(8時間以上)グループに比べ3倍以上風邪に罹りやすいとの結果が出たそうです。ただし、布団に入っている時間が長ければいいというものではなく睡眠時間が重要だとの結果も併せて得られています。
この実験では日頃の睡眠時間と風邪のひきやすさとの関係があると出たものの、風邪をひいた時の睡眠時間の関係を見たものではありません。しかも布団に入っている時間は関係ないと出ています。
少なくとも睡眠時間が少ない人は風邪を引きやすいとの結果に従えば、日頃風邪をひきやすいと自覚している人は睡眠を8時間以上するように努力すべきでしょうね。ただし眠れないのに無理して布団に入る必要はないということです。
風邪をひいた時は、まず休養と言われてきたことが少しですが裏付けられたのではないでしょうか。加えて栄養を充分摂って温かくすることで、免疫力を高め回復が早くなるのですね。
折りしもインフルエンザでは早くも耐性ウィルスが出現しました。抗インフルエンザウィルス薬のタミフルで完治までの期間は1日短くなるだけです。脳症などの重大症状の徴候さえ見逃さなければ、タミフルを使わずに養生をきちんとすれば完治までの日数に差は出ないはずです。
私は漢方薬で対応しますが、もともと漢方薬だけで対応してきた時代もありインフルエンザに対するノウハウも古書に記載されているのです。
まだ1〜2ヶ月は、風邪・インフルエンザに注意が必要ですから、今回の結果を踏まえ十分睡眠をとるように心掛けてください。
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