首都圏でもとうとう新型インフルエンザの感染者が見つかりました。昨日参加した講演会は「呼吸器感染症診療〜抗菌薬治療の考え方が変わってきた〜」と題し東北大学加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門教授渡辺彰先生で、新型インフルエンザの最新の話題を聞くことも出来ました。
テレビや新聞でいろいろな立場の専門家に加えキャスターなどが私見を交えた情報を流す関係で、一般の方は頭の中が混乱しているのではないでしょうか。感染者への対応も大阪や神戸では普通のインフルエンザと同様の扱いなのに、首都圏では隔離するなど一貫性のない行政の対応も混乱に拍車をかけています。
マスク騒動も情報発信の仕方に問題があったように感じています。マスクの効果も賛否両論ですよね。昨日渡辺先生に確認しました。確かにインフルエンザウィルスに対する効果は確認されていないのですが、他のウィルスではマスクの効果が認められています。このことから渡辺先生も私と同様にマスクは使用する方がよいと言われました。しかし正しく装着するのが大前提です。
ただ今回の新型ウィルスに関しては、マスク騒動は明らかに過熱し過ぎです。私は自家消費用のマスクまで全部出し、6月頃の入荷を待っている状況です。今回のウィルスに関しては感染力はある程度強いものの、病原性は通常のウィルス並みであることから、私はマスクがなくても構わないと判断しました。(なおN95マスクに関する情報で、自称マスク専門家の方から私の認識違いを指摘していただきました。)
なお今回中高生に感染者が多いのは中高年に比べ感染経験が少ないことに関係しています。だからマスクは未成年の方に優先的に使用させるべきと考えます。
これからの季節、湿度が上がりウィルスの感染力は低下します。小康期に入ると思いますが、沖縄では数年連続して夏にインフルエンンザの流行が見られます。このことも確認すると渡辺先生はエアコンの使用が感染を広げていると言われました。
小康期に入っても、密閉空間(電車・バスなどの乗り物や集会施設)などでは注意が必要でしょう。マスクはこのようなときに限って使用するのが資源の有効利用の観点からも効果的と考えます。一番いいのは外出を極力控えることです。
問題は9月以降のインフルエンザ流行期に、今回同様マスク不足が起こると思われることです。ですから小康期のうちにマスクを含め備蓄を始めることですね。日本のマスク生産量がどれだけかわかりませんが、需要が供給をはるかにオーバーすることはまちがいないでしょうから。
行政がチグハグな対応をしているので混乱するのでしょうが、今回の病原性は高くなく通常のインフルエンザと同様に構えていればよいでしょう。隔離するほどの措置は現実的でないと多くの専門家は考えているようですからね。
情報がないと人は不安になり、いろいろな話(マスコミ情報など)に右往左往するものです。私は外岡先生の意見を一番参考にしています。どうも国立の機関は国家的な思惑が加わっているようで、参考程度にしています。
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