新型インフルエンザ、その後

この1週間で食欲が落ちてから体重が3キロほど下がりました。今の状態は感染予防の観点から見るとマズイですね。中1の末娘は学年閉鎖となり、昨晩高熱を発し漢方薬で解熱傾向にあるものの医師の診察を一応受けています。症状だけではインフルエンザとも何ともいえませんが、迅速診断キットでも陰性となることでしょう。


昨日行われた長岡地区内科セミナーは『新型インフルエンザの現状と対策』と題し長岡赤十字病院感染症科部長西掘武明先生による講演でした。最近集中して新型インフルエンザの話題があり、目新しい情報は多くはありません。


インフルエンザとわかったら重症化(ほとんどは軽症)のサインを見逃さずにいれば良いでしょう。重症化を防ぐにはウィルスの増殖を抑えるタミフルリレンザが推奨されますが米国では自宅安静が基本。それだけ重症化する割合が低いと考えられます。


重症化のサインは、呼吸器症状を中心に考えます。息苦しさ・呼吸が速い・顔色が悪い・・などです。未成年では一応脳症のサインも確認が必要です。普段と異なる言動が見られたら要注意ですから覚えていてください。


長岡市内の学校では学級閉鎖・学年閉鎖が目立ってきました。潜伏期間が今回の新型豚インフルエンザは3日程度なのでクラスで発生したら3〜4日は様子を見ましょう。また具体的な数値は出ていませんが、感染しても症状のほとんど出ないケースがあります。身近な人が罹っているのに発症しなかった場合は、抗体ができている可能性がありますね。


さて重症化したケースでは体内のウィルス量が減ってから悪化した場合もあります。これはサイトカインストームが関係しているらしく簡単に言えば免疫系のブレーキが壊れたようなもの。ウィルスだけでなく自分の身体も攻撃してしまう状態です。


過剰な免疫系を抑える治療をするのですが、漢方薬やゴオウは免疫系を適度に調節する働きがありますから心配な方はご相談下さい。


今回の新型豚インフルエンザの流行のピークは、11月下旬頃と予想されます。第2のピークが来年2月頃ですから受験シーズンと重なります。季節型インフルエンザも重なれば大混乱となることも想像できます。


予防策は、手洗いなど基本に加え、粘膜を丈夫にするビタミンA(レバコールなど)粘膜からの感染防止効果を高めるケイシトウなどいくつかあります。受験生は今からの準備をお奨めします。

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