手洗い・消毒を考える

今日から12月です。天気は12月とは思えない爽やかな天気で嬉しいばかりですが、どうも雪がないと12月と言う感覚がないのです。雪国育ちの悲しい性でしょうか。それでも近年は少雪傾向なので、平成生まれの方は雪のない師走・正月も不思議ではないのでしょうね。


昨日は長岡地区社会保険研修会に参加しました。『消毒薬の基礎と実際』と題し、山形大学医学部付属病院薬剤部教授白石正先生に講演いただきました。


近代医学(特に外科分野)において消毒は基本中の基本です。微生物による感染リスクを如何に減少させるかが重要でしたから、消毒薬も多数開発されて淘汰されました。そして用途により高水準消毒薬〜低水準消毒薬まで3段階に大きく分類されています。


普段私達が手洗いなどで使う場合は食中毒防止などが目的ですから、一般細菌に効果があれば充分です。分類上は低水準消毒薬として逆性石鹸(専門的な表現です恐縮です)が使われます。


今回の新型豚インフルエンザや冬季間に流行を迎えるノロウィルスには中水準消毒薬として塩素系消毒薬やアルコール系消毒薬が用いられます。塩素系を選ぶかアルコール系がいいかはウィルスの種類によって異なります。


手を拭く必要がないことなどメリットがある反面アルコール系は手荒れが問題となるでしょう。手荒れ状態の皮膚は細菌が付着しやすく、手荒れの防止が重要です。ですから以前のブログで書いたように、インフルエンザ予防目的で手洗いをしても手荒れを起こすようでは効果も半減するのです。


今手洗いを一生懸命されている方は、手荒れを起こしやすいシーズンに入りますからスキンケアにも気をつけて手洗いを行っていただきたいと考えます。

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