あせもにご用心

これから日本を含む北半球では夏に向かい、暑さも増してきます。反対にオーストラリアなど南半球では冬に向かい、インフルエンザシーズンに入ります。新型インフルエンザがオーストラリアで流行し出したようですね。9月以降にどのような形で戻ってくるか注目しましょう。


これからの季節は皮膚の病気が目立ってきます。あせも(汗疹)は一般の方でも、見分けがつくありふれた皮膚病です。私が子どもの頃は風呂上りにシッカロールをつけられ真っ白になっていました。今シッカロールは使われていませんね。


シッカロールが汗管を塞ぎ逆効果になるとの意見や菌の増殖を助けるとの意見があったと思います。あせもに関しては、シッカロールは使っても使わなくても、でき方に変わりはなかったように思うのです。


あせもは、予防にも治療にも皮膚を清潔に保つことが大切です。恐らく皮膚を清潔にするだけで薬は必要ないのではないでしょうか。もしかしたら薬(軟膏の類)をつけることは逆に治りにくくするようにも考えられます。


汗疹の場合は、軟膏の基剤は油脂製ワックスよりもクリーム基剤を選択します。できればローションタイプのものの方が、もっとよいでしょう。油脂製ワックスはその特性上、汗管を塞いでしまい逆効果になることが考えられるのです。クリームも油脂製ワックスほどではないですが、同様の作用がありますから、ローションタイプがお奨めなのです。


さてアセモと同様な出来方をするものに汗疱(カンポウ)があります。掌や足の裏に出来て、よく水虫(小水疱型)と間違えられますが菌は発見されません。この場合には、清潔にするだけでは治らず、私はサリチル酸の製剤を使っています。尿素製剤でもいいのかもしれませんが、効果の点でサリチル酸が勝ります。


暑さが本格化し、あせももできやすい時期になりますが、風通しをよくし皮膚を清潔に保てば十分予防が出来ると思います。

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