昨日から施行された新薬事法。大変ですね。でも何が求められているのか考えながら間違いのないように対応したいと考えています。
アトピー性皮膚炎は基本的に皮膚の乾燥が基礎的要因としてあります。ですから予防も再発防止にも乾燥に対するケアが非常に重要です。ところがこの部分の説明が十分されず、ステロイドを中心とした抗炎症治療がいろいろなトラブルやアトピービジネスに狙われる原因となっているのではないでしょうか?
スキンケアは毎日コツコツと続けることが大切ですから、本人や家族にとっての負担は小さくないでしょう。でもきちんとケアできれば、ステロイドのランクダウンや離脱もスムーズに行えることを経験しています。
更に全身病としての考えも必要でしょう。純粋な皮膚病(病変だけでなく原因も皮膚以外にない)とは、今までの経験から考えられないのです。私が重視するのは、心理的背景・肝機能・ビタミンやミネラルの不足・腸内環境・などです。
これらの皮膚以外の要素に対処しながら、皮膚の乾燥に対するスキンケアをきちんと行えば弱いステロイドでも効果が上がり、皮膚炎の症状が軽くなるのです。当然説明には時間がかかりますが、薬の説明だけでなく効果的な使い方の指導がより必要だと感じています。
新薬事法ではハード(薬)に対する説明が重視されています。私はソフト(効果的な使い方)も同時に必要だと思うのです。ソフトが伴って初めてハードは生きてきます。そのように思いませんか?
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