ドクダミの白い花が咲いてきました。生のドクダミは臭いがきつく好まれる方は少ないでしょう。今当薬局では一輪挿しに挿して活けてあります。意外にも風流なのですね、一輪挿しに合います。あなたも一輪活けてみてはいかがですか。
ドクダミの臭いは抗菌作用があり、化膿性の病気に民間療法として使われてきました。おでき・傷の化膿止め・蓄膿症などです。乾燥させると臭い成分は分解されますから、ドクダミ茶は匂いを気にせず飲むことが出来ます。
つまり臭い成分に抗菌作用があり、生のドクダミを使わなければ化膿性の病気には効果がないことになります。蓄膿症では鼻の奥の空洞に膿が溜まっています。炎症のためでしょう、膿が出にくいのです。また嗅覚も鈍くなっているためドクダミのクサイ臭いもほとんど苦痛にならないようです。
耳鼻科領域では抗生物質が効きにくい耐性菌が増えてきており、蓄膿症も例外ではありません。蓄膿症の人にドクダミの生の葉を丸めて鼻に詰める民間療法があり、意外と効果があるようです。
臭いも蓄膿症の人は鈍感になっているので、生の葉を詰めても気になることはありません。馬鹿げた治療法かと思われるかもしれませんが、このような経験の積み重ねで自然に淘汰され効果のあるものだけが現在に伝わってきています。
効果があるケース・効果がないケースを理論的に体系化したものが漢方医学です。私ら漢方家から見ればドクダミも虚している状態では使いたくないのですが・・・。
またドクダミ茶は痔に効くと、今は亡き漢方の大家が著書に記しています。どのタイプの痔かはわかりませんが、痔に悩んでいる方は試してみてはいかがでしょうか。この開花している時期に刈り取って陰干しして保存するだけでいいのです。
可憐な白い花のドクダミを、どうぞ楽しんでみてください。そして上手に活用してもらいたいと思います。
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