先日起きた大阪パチンコ店での放火殺人事件、昨年秋葉原で起きた無差別殺傷事件、どちらも梅雨時でした。ただの偶然でしょうか？このうっとおしい天気では誰でもスッキリした気持ちにはなれないでしょう。でもその矛先を他人に向けるのは誰からも評価されません。
イライラを漢方的に鎮める方法はあるのでしょうか？私の考えを以下にお示しします。東洋医学では怒りは”肝（五臓の一つ）”の異常として考える見方があります。近年このような考えから認知症患者に漢方薬が使われ一定の効果をあげています。
どのような時に人は怒りたくなるのでしょう。何か鬱憤が溜まった時ですよね。この鬱憤（ストレス）は”肝”に溜まりやすく、肝の働きを悪くします。この間に溜まったストレスを吐き出してあげれば（あるいは溜まりにくくすれば）怒りは起きなくなると考えます。
このような考えから一般にサイコ剤と言われる漢方薬が使われます。私が最近経験したケースでは衝動的にイライラし何かに当らずにいられない人にサイコカリュウコツボレイトウを差し上げ気分を落ち着かせることができました。
ダイサイコトウ・サイコケイシカンキョウトウ・シギャクサン・などのサイコ剤やトウガクジョウキトウなどの駆オケツ剤も使われます。
この梅雨の時期は湿度の関係で鬱憤（ストレス）が発散されにくい時期です。冒頭で紹介した事件もある程度関係しているのではないかと私は考えています。
普段は良好な人間関係が些細なことで衝突することもあるでしょう。しかし、いつもなら我慢できることでも何故かイライラして他人に当ってしまうようなら、円満な関係を維持するために漢方薬を飲むという選択肢もありますよ。
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