ダイエット漢方で肝障害

昨日の甲子園決勝は充分楽しめたのではないでしょうか。6点差で迎えた9回の攻撃、2アウトまで追い込まれたところからの粘りのある反撃は多くの人に勇気と感動を与えたことでしょう。結果的に新潟県代表の日本文理は負けましたが、試合内容は非の打ち所がなかったと思います。


一方大会に出場できなかった仲間の選手がいたからこそ技術も高まり、大健闘できたことを忘れてはなりませんね。植物は花を咲かせ実を着けるために、大地に根を張ります。でも根がなければ花は愚か植物が枯れてしまいます。選手全員で勝ち取った準優勝でしたね。


さて知り合いの整体師さんに聞いた話です。あなたも知っての通り、テレビコマーシャルで”ダイエット漢方”の宣伝が盛んに行われています。とにかく「やせたい」「脂肪を落としたい」「メタボリックの改善に」・・・など、魅力的な文句が耳に飛び込んできます。


一般的に漢方薬は安全と思われていることから安心して購入して(恐らく販売店からの説明はほとんどないでしょう)飲んでいる人が大半でしょうね。そこには漢方の専門的な知識が入るスキなどなく、安く買いたい購入者と効率よく多く売りたい販売側の考えが一致しています。


どちらの気持ちもよくわかるのですが、そこに”医薬品の安全な使用”という考えは馴染みません。登録販売士制度がスタートし、そのようなことを危惧していた時に《ダイエット漢方を飲んだ人が、だるさを訴え検査の結果、薬剤性肝傷害になっていた》との話を聞きました。


漢方の勉強は、系統立てた勉強を開始して5〜10年でようやく半人前と言われる世界です。医師でさえ適切に漢方薬を使いこなせる人は多くありませんから、コマーシャルの文句を鵜呑みにされたら、いくら漢方薬でも事故が起きても不思議ではありません。


漢方薬による副反応(副作用という用語を敢えて避けています)は、頻度は多くないもののゼロではありません。副反応には、漢方的に使い方が間違っている”誤治”と特異体質がかんけいする”真の副作用”があり、厚生労働省に報告される副作用のほとんどは”誤治”と思われ、適切な使い方で頻度は更に低くなると私は考えています。


私は”誤治”を減らすために、初回は特に念入りに話を聞き体質の把握に努めています。効率よい経営からは離れていますが、安全を優先させるための最低限必要なことだと考えているのです。その分がコストに跳ね返り価格は高めになりますが、早く効かせることで合計金額を低く抑えるよう勉強しますのでご理解下さい。

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