鉄欠乏に伴う多彩な症状

先日フットケアは総合診療との医師の話を書き込みました。私ら漢方家はもともと総合診療を行ってきていますが、肉体だけを対象にするのではなく、精神的な部分のフォローも重要なので私は精神分析心理療法の勉強も行ってきました。近頃は更に食事・栄養のことをもっと勉強せねばと考えています。


つい最近見た文献に鉄欠乏による不定愁訴の改善効果が出ており興味深く読みました。特に女性は月経の関係で毎月30mgの鉄が確実に失われます。通常の生活で消費される鉄が1日1mgと言われてますから、女性は1日2mg以上の鉄を摂る必要があります。


一方標準的な食事に含まれる鉄量は10mgと言われますが実際に吸収されるのは1mgに過ぎません。よほど努力しない限り女性は慢性的な鉄欠乏状態になっていると推測されます。


新宿溝口クリニックの溝口は、疲れやすい・肩が凝る・頭痛になりやすい・注意力低下・イララしやすい・立ちくらみ・めまい・耳鳴りがする・寝起きが悪い・洗髪時に毛が抜ける・湿疹ができやすい・のどの不快感・鼻づまり・歯茎の出血や体にアザができやすい・風邪にかかりやすい・肌が青白く、または黄色っぽくなる・体を動かすと動悸や息切れがする・まぶたの裏が白い・顔色が悪い・神経過敏・胸が痛む・吐気がする・爪がスプーン状に変形し割れやすい・むくみがある・口角口唇炎になる・舌が赤くすべすべする・下痢しやすい・食欲不振、という症状が鉄の補給で70〜100%改善したと報告しています。


上記の症状は、多くの女性が経験する症状で鉄欠乏が高い割合で女性に影響を与えていることがわかります。また心療内科医の姫野は鉄欠乏状態の女性に鉄を与えたところ、中等度のうつ症状が正常範囲になったと報告しており、身体症状だけでなく精神症状にも関係していることがわかります。


鉄分を効率よく補給するには動物蛋白に含まれるヘム鉄が重要です。一方食事だけでは限界があり医薬品やサプリメントでの補給も必要と思われます。当薬局では以前からレバコールを推奨しており継続している方からは高い評価を得ています。特に皮膚症状の改善効果に満足度が高い印象を受けています。


医薬品の鉄剤は副作用として、胃部不快感・便秘などがあり不満が高いのですが、レバコールには独特の味があるものの胃部不快感や便秘の心配はほとんどありません。今回はレバコールの宣伝のようになりましたが、栄養療法の延長として慢性の不快症状に試してみてはいかがでしょうか?

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