機能性低血糖症について

日頃の相談に際し思うところがあり、新聞に投稿してみました。採用されたらお知らせしますのでご覧下さい。近くの山でも紅葉が始まりました。折角ですが雨続きで紅葉を楽しむような感じではありませんね、残念!


漢方相談は食事を大切に考えることが重要なのに、いつの間にか漢方薬で劇的に治すことばかりを考え、日頃の生活に注意を払わなくなっていた私です。”うつと食事”に触れた本を読み機能性低血糖症を知ったら、食事を再度認識せざるを得ません。まだ勉強途中ですが今一度栄養学・生理学を見直してみようと思います。


さて機能性低血糖症とはあまり認知されていない病気ですが、潜在患者は若い人を中心に多数いるように思われます。症状は低血糖になった時に現れますが、放置しておけば糖尿病になる予備軍とも考えられます。


あなたは若い人を中心に顎の発達が悪くなっていることを知っていますか?何故でしょう?若い人の好む食事はあまり噛まなくても食べられる軟らかい食事が多いんですね。軟らかいということは繊維質が少ないということが理由の一つ。


繊維の少ない食事は吸収が比較的速く血糖値も急激に上昇します。血糖値の上昇はインスリンの分泌を促し血糖値を下げます。このようにして血糖値は一定の範囲に保たれていますが、中にはインスリンが必要以上に分泌されたり効きすぎたりして血糖値が下がりすぎることがあります。これが機能性低血糖症です。


ただ下がった血糖値を上げる仕組みが身体にあり、アドレナリンやノルアドレナリンが主に関係することがわかっています。アドレナリンはイライラした気分にさせ、動悸がしたり呼吸が早くなったりします。またノルアドレナリンは不安感や不眠などに関係しています。


キレやすい人・過呼吸発作やパニック症候群・不安神経症などの増加の一因になっているのでは?と私は考えているのですが、食事が原因だとしたら一時的に漢方薬心療内科的な治療で症状が落ち着いても根本的な問題は解決されていませんね。


すべて食事で解決できるとは思いませんが、どのような時間に出やすいか?普段どのような食事をしているか?を確認することはとても重要だと考えます。そしてこの機能性低血糖症の治療は、糖尿病と基本的には同じで血糖値の急激な上昇を防ぐためにGI値の低い食品を選ぶと良いでしょうね。栄養療法の専門家はこれに各種ビタミン剤を出すそうです。

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