膀胱炎は漢方で

使い捨てカイロが大活躍する時期です。大変便利な商品ですが低温火傷に注意して使っていてくださいね。普通の火傷と違い低温火傷は損傷が深く、その分治りにくいのでならないように気をつけることが一番ですよ。


今年は薬事法の大幅な改正がありましたが、ここ数年マイナーチェンジは結構ありました。膀胱炎の薬剤が薬局から消えたのもつい最近のことです。もっとも私ら漢方屋には全く影響はありませんでしたが。


今まで膀胱炎に使用されていたナリジクス酸製剤は膀胱炎の原因菌(主に大腸菌)に作用して膀胱炎に効果をあげます。その一方で副作用も色々あり、効果と副作用を天秤にかけると漢方薬に軍配が上るので私はナリジクス酸製剤は扱っていませんでした。


更に膀胱炎の中には細菌が関与しない間質性膀胱炎もあり、治りにくい膀胱炎の大部分がこの間質性膀胱炎だと思われます。当然ナリジクス酸も効かなければ医師から処方された抗生物質や抗菌薬も効きません。


このような間質性膀胱炎が増えている現状にも漢方薬なら対応が可能なのです。ただ症状や尿の性状などにより凡そ検討はつきますけどね。


一般的に私が使うのは、チョレイトウ・ゴレイサン・キボクジンガンです。繰り返す人にはハチミガン・リョウキョウジュツカントウ・トウキシャクヤクサンなども考慮します。漢方薬の場合は、尿の性状や症状だけでなく全身の状態を確認してバランスの崩れを改善すると、例え細菌がいても治癒力が上手く働き改善に向かうのです。


また併せて、生活アドバイスも欠かせません。発症時には何らかの無理をしていたと思われますから、それが何か(疲労?冷え?我慢?・・・)を確認して、的確なアドバイスを行うことで治癒を早めたり再発を防止すると私は考えます。


また漢方薬は長く飲まないと聞かないと思われる方が大勢います。慢性病なら仕方ありませんが、膀胱炎などの急性病では症状の軽快には長くても2〜3日、完全治癒も5日あれば充分と考えています。実際こんなものです。もし治りが悪いようなら選び方が悪いか、何か他の病気の存在を考えることが重要です。

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