2010年の健康管理

昨日は易で観た今年の心の持ちようを述べました。今日は素問という古書から今年(金運大過の年)の健康運をもとに書き進めたいと考えています。


東洋医学では万物を5つの要素(木・火・土・金・水)に分けて考えることが多くあります。これに従うと今年(正確には節分以降)は”金運大過”の歳に当たり〜〜の病気になりやすいと素問の氣交変大論に記されています。


素問によると〜〜とは、肝臓が弱ったり、両脇が痛む病気や目が炎症を起こす病気が流行します。また耳が聞こえなくなったり、身体が重だるく痛む病気や胸痛を伴う病気も起こりやすくなります。そして激しく咳き込む百日咳や喘息のような肺疾患(新型インフルエンザも含まれますね)では亡くなる方も出やすいようです。乾燥状態が基礎にあるアトピー性皮膚炎やシェーグレン症候群なども悪化しやすいことでしょう。


このような記載から、肝臓が気になる人は宴会だけでなくストレスを溜め込まないように気をつけることも重要でしょう。もともと肝機能が弱っている方は、宴会前にゴオウやクマノイを準備したりしたいものです。


また乾燥が関係することから、アトピー性皮膚炎ではスキンケアがとても重要になります。ドライアイによる眼精疲労も増えそうですからパソコンを使う人は適宜休憩を挟み目を休めるとともに目薬を上手に活用しましょう。


乾燥で注意したいことは、美容にも当てはまります。いつもよりも丁寧にお手入れをすることが将来のシワの防止につながることを覚えておいて下さい。また脱水症状も示唆されますね。意外に多いのが冬期間の入浴中の脱水症による転倒などの事故です。熱い風呂が好きな方は特に注意しましょう。万が一事故が家庭内で起きたら、救急車が到着するまでの間、心臓マッサージだけでいいので続けておいて下さい。これだけで助かる確率がグ〜ンと上ります。


新型豚インフルエンザは、これから第2波が予想されます。また季節型インフルエンザも流行期に入りますから、肺炎などに注意が必要でしょう。体調管理に気をつけてください。


上記に当てはまらない人が全く心配ないことはありません。危機管理とは、日頃の心構えだと思います。漢方本来の”未病”とはわずかな徴候を察知し対策を講じることで病気に発展する前に治すことですから、病気になってから慌てることのないよう養生を心がけてください。

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