元気な胃腸作り

 皆様、明けましておめでとうございます!本年もよろしくお付き合いお願いいたします。
忘年会シーズンに続き新年会が始まろうとしています。食生活は乱れ、胃腸にも相当な負担があるものと思われます。

 そこで、胸やけ・胃もたれ・ゲップなどの機能性ディスペプシアにて悩んでいる方に、いくつかの方法を紹介したいと思います。
一般的には、市販の胃腸薬を飲んだり、病医院にて酸分泌抑制薬(H2ブロッカーやPPIなど)を処方されていることでしょう。加えて「ストレスを減らしましょう」とアドバイスされているかもしれません。

 ストレスは十二指腸・小腸・大腸の運動を活発にすることが知られており、腹痛や下痢などの原因になります。一方、胃や食道あるいは横隔膜では、交感神経の作用により筋肉は緊張して逆に運動は鈍くなるようです。運動が鈍くなるため、胸やけ・胃もたれ・ゲップなどの症状を伴うのです。忘年会や新年会のご馳走は、これらの症状を悪化させる食品が多いので、食べ過ぎ・飲み過ぎと合わせてダブル・トリプルで胃腸を襲うことになります。

 症状がつらい時は、酸分泌抑制薬(H2ブロッカーやPPIなど)や苦味健胃薬を含む市販薬で早めに対処することも大切です。でも一時的なものですから、やはり食べ過ぎ・飲み過ぎに注意したり、甘いもの・油ものの摂取を控えめにするなど工夫も必要です。なお、酸分泌抑制薬(H2ブロッカーやPPIなど)は長期の服用で腸内細菌叢を乱し、いろいろな病気の原因になる可能性が指摘されており、必要最小限の使用に留めたいものです。この分野では、意外にも漢方薬は即効性がありますので専門家に相談されたらいいでしょう。

 そして、猫背(たぶん、ストレートネックも)は、胸やけ・胃もたれ・ゲップなどの悪化要因ですので、まずは姿勢を正すことから「元気な胃腸作り」は始まります。また、横隔膜を動かす運動として、腹式呼吸や犬が呼吸しているように「ハッハッハッ・・・」と呼吸するドギーブレス法を毎日行うと、横隔膜のリラックスおよび胃・食道の筋肉(括約筋)のトレーニングになります。

 ストレスに弱いと自覚している人は、ストレス対策として自律訓練法やマインドフルネスまたはアサーショントレーニングなどの方法もあります。機能性疾患は薬だけでは不十分ですから、リハビリやストレス対策を合わせて行うことでより効果的な「元気な胃腸作り」ができると思います。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
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