某漢方家が投稿した記事を手に入れました。10年以上前の記事ですがタイトルは「カルシウム不足が漢方薬を効きにくくする」です。
内容は、以前より漢方治療の効果が落ちたようだがカルシウムを補給することで効果が上ったというもの。いくつかの症例を挙げて考察してあります。使用したカルシウムはイオン化カルシウムなので通常のカルシウムとは吸収などが異なるようです。
また、蛋白質不足だと感染症に罹りやすいという研究結果もありますし、大きな病院では医師・栄養士などで組織した栄養サポートチームの活動が加わることで入院期間が短縮しています。
癌の食事療法で有名なゲルソン療法は、野菜中心でカリウムやミネラル・ビタミンを積極的に摂取する方法です。厳密な方法はかなり困難なので、簡易版ゲルソン療法が普及しているようです。
例を挙げるときりがないのですが、現在の食材は30〜40年前と比べると栄養素の含有量は低下していると言われています。化学肥料中心・旬を無視した通年栽培など現代農業に問題がありそうです。
加えて加工食品の氾濫・添加物の大量使用などで栄養素の吸収は落ち排泄は増えるという問題も現代の食は抱えています。その結果飽食の時代でありながら現実は栄養不良状態になっているのでしょう。
冒頭の記事は、”今の食事を続けていると病気が治りにくい身体になりますよ”という意味ではないでしょうか。薬の使用量を減らすためにも、食事・栄養ということをもっと真剣に見つめる必要があるようですね。
なお、現代の栄養学的知識だけでなく漢方的な栄養の見方や考え方あるいは言い伝えや経験から生まれた年配者の言葉も取り入れた日本人にあった栄養学が必要だと思います。
皮膚病・漢方薬・生活習慣病・心の病・不妊症
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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