痛ましい事件の背景を考える

各地で他人の命を奪う事件が相次ぎました。犯人にすれば殺す相手は誰でも良かったようですが、理由もなく殺された被害者や家族はどんな気持ちでしょうか。


このような事件がおきた背景を私なりに考えてみようと思います。このような時代ですから経済的な理由があるケースも多いかもしれません。大切な人格形成期に家族関係や友人・地域などで問題があったかもしれません(心の問題に取り組んでいる薬剤師としては気になるところです)。


今回は食事の面から考えてみようと思います。近年、飽食の時代とは裏腹に食事内容の貧困さが目立ちます。特に若年者においてその傾向は強く感じています。手っ取り早くカロリーが摂取できるファーストフードやソフトドリンクに依存している年代は、当然のごとく急激な血糖値の上昇を伴います。


血糖値の上昇や常にストレスに晒されている環境では交感神経の活動は高まり、攻撃的な精神状態になりやすいと言われています。また激辛ブームで象徴された辛い食事・味の濃い食事もソフトドリンクの消費を後押ししているとの報告もあり血糖値が上昇しやすい理由はいくつも見出されます。


漢方の五行理論では辛味に偏った食事は、結果的に”肝”の発散作用を抑え、ストレスを溜め込むことにつながります。溜まったストレスの発散場所がなければ、いつかどこかで爆発するのが道理です。偶然かどうかわかりませんが、事件の続いた今は春、春は”肝”と関係が深い時期なのです。


辛味が影響するのであれば対策として酸味を補えばいいのです。どうでしょう、最近酢の物が少ないのではないですか?またこの時期の山菜も発散作用を助ける働きが期待できますので積極的に献立に取り入れてみましょう。


酸味が少ないからとはいえ、酸味ばかりを多食するのは逆効果。漢方ではバランスを最重視しますから「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。何事も程々に取り入れるようにしてください。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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