痛みにはゲルかローションか

小春日和の晴天が続き何をするにも快適な時期です。スポーツの秋とも言われ、運動会や各種スポーツ大会も行われているのではないでしょうか。中高年の皆さんは運動の前には充分な準備体操を行わないとケガの元ですよ。


筋肉痛や関節痛に使われる薬には、シップ・スプレー・ゲル剤・クリーム・ローション・などの種類があります。どれを使ったらよいか迷ったことはありませんか?


患部を冷やす目的で使うのならシップが一番です。しかし急速に冷やすにはスプレー剤が向いています。この中間にクリーム・ゲル・ローションがあります。受傷してしばらくの間(長くて1〜2日)は冷やすことで傷害を最小限に抑える目的で冷やすことがとても重要です。


痛みが長びいて3日以上続くようなら炎症(腫れ・痛み・充血などの症状)を抑える目的で、消炎鎮痛剤入りの薬が効果的です。腫れや変形があれば骨折なども疑ってみる必要があります。


バンテリンを始め、消炎鎮痛剤入りの薬品は多数あり3日目以降なら、ゲル・クリーム・ローション・テープの中から選びます。薬効成分が深く浸透するのはゲルが一番でしょう。使い方によってはローションの方が優れることもあります。


ゲルの欠点は少しべたべたすること。サラッとした感じで使いたいのならクリームがよいでしょうね。ただクリームは皮膚への刺激がローションやゲルに比べ強い傾向があることもお忘れなく。


持続性と浸透性に優れるのはテープ剤ですが、関節部分でははがれる心配があり、かぶれる心配も一番高いのが欠点です。それぞれ理論上の長所短所があるのですが、製品によって違いますので一般論として覚えておいてくだされば結構です。


さて本題のゲルがいいかローションがいいかです。私の経験上ですが、全般的に評価が高いのはローションです。当初マッサージしながら使うよう奨めていたゲル剤ですが使いやすさからローションを買う人が多く効果を確認してもゲルに劣っていません。


私のところではバンテリンと同成分のローション剤”インドメタシン外用液”を作っていますが。好評を頂いています。薬局で作っていると言うとビックリする人もいますけど、メーカー品に比べ添加剤も少なく効き目も劣らず安心して使えます。ちなみにゲルより評価の高いローションとはこの”インドメタシン外用液”のことです。

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