タミフル耐性ウィルス

本日の午後からと明日の午前にかけて新潟市で全国学校保健研究大会が開催され参加してきます。養護教諭・学校医・学校歯科医・学校薬剤師による研究大会でいろいろなテーマで発表が行われます。せっかく新潟で行われるため有益な情報を仕入れてきたいと思います。


さてショッキングなニュースが新聞に掲載されました。全国の衛生研究所の調査によると昨年のインフルエンザウィルスの中に早くもタミフルが効かない(耐性を持った)ウィルスが見つかったようです。


先月の日本ウィルス学会で発表されたようですが、興味深い点はタミフルを使わなかった患者さんから採取されたインフルエンザだったという点です。通常はタミフルを使用された時に生き残ったウィルスがタミフルに耐えられるように変異するのです。


今回の発表ではタミフル接触のないインフルエンザウィルスでもタミフルが効かないように変異を起こすということです。この耐性率は数%程度ですが、鳥取県だけは32%と突出しており理由は不明です。


ウィルスは変異をしやすいことの現われなのですが、このことを鳥インフルエンザで考えれば、いつ人インフルエンザ(新型インフルエンザ)になってもおかしくないと考えることができます。


そして新型インフルエンザの中にもタミフルが効かない場合が当然あり得るということなのです。先日の私の講演ではインフルエンザの予防策を一部(時間がなくて)紹介しました。


薬の使用によって人の寿命は確実に伸びました。しかし世界的に見て日本は薬を過剰使用しています。薬だけに頼るのではなく薬以外の方法(予防策・養生法)も併せて、最少の薬で最大の効果を得るようにしたいものです。

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