本日は皮膚の日

今日11月12日は、《い・い・ひ・ふ》と読めることから臨床皮膚科医会が”皮膚の日”と定めたそうです。このような語呂合わせの記念日は相当多数に上るようで乱立しすぎてあまり印象に残らない日もあるように思います。


さて皮膚の病気は多数あるとはいえ外から確認できるためセルフケアを行いやすい病気ですよね。ドラッグストアでもいろいろな種類の薬が並んでいますが、適切に選べばある程度効いてくれます。


薬局で使える薬も効き目の点で医療用医薬品と大きな差がなくなってきています。でも同じように見えても実際には違った皮膚病だったりすることも珍しくなく、薬の選び方が違えば皮膚病が改善しないばかりか悪化することもあります。


このようなことを皮膚科医は現実に経験するわけで「だから薬局で薬を売ってはならない」とチョット乱暴な意見まで飛び出すこともあります。


間違いの多くは、原因の見極め違いによります。一番多いのは真菌の有無を間違えるケース。皮膚科医でも外見だけで判断できないことが多く顕微鏡で確認しないとハッキリしません。


精度を上げるためには、全身の分布状況・皮疹の特徴、に加え症状などから傷害の深さを考え、さらに時間的な経過も加えて3次元的4次元的な考察を行います。


この段階になるとセルフケアでは手に負えなくなりますから皮膚病を専門的に扱う人に相談することが解決の早道になります。要はセルフケアの限界を知り、概して7〜10日経っても改善しないようなら専門家に任せることです。


また皮膚のスキンケアの方法が間違っている(と言うよりもポイントが押さえられていない)ことも多く経験します。先日行った私の講演では”手あれ”の薬の効果的な使い方を実際にクリームを使って説明しました。


調剤薬局で薬の説明はあっても、薬の効果的な使い方までは説明されていないように感じます。私の説明で納得される様子を見ているとスキンケアの重要性が理解されず、やたら強い薬を使われているのが現状なのです。


スキンケアの基本は女性の肌の手入れに似ています。美しい肌は毎日の丁寧な手入れが基本です。同様に丈夫な皮膚・健康な皮膚はポイントを押さえたスキンケアが大切なのです。
清潔が大切とは言いながら現状は過剰ともいえる清潔志向で皮膚に負担を強いていると思います。本日、あなたの皮膚をもう一度見つめなおしてみませんか?

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