ギランバレー症候群って

昨日はメタボリックシンドローム研究会に参加してきました。講師の琉球大学瀧下修一教授による講演でしたが、長寿日本一だった沖縄もメタボリックシンドロームの影響で今や全国平均以下の実態に、米国型食事で日本人の身体もかなり蝕まれているなぁと考えさせられました。


さて今朝テレビを見ていたら女優の大原麗子さんがギランバレー症候群で云々・・・と報道されていました。私は職業柄時々耳にする病名ですが今ひとつピンと来ませんので調べてみました。


南山堂医学大辞典によると、全身の神経が炎症を起こし麻痺や筋力低下などが起こる病気のことをギランバレー症候群と言います。症候群ですからいろいろなタイプがあるのですが細かなところは専門医のホームページなどをご覧下さい。


どうやら感染が原因の多くを占めるようです。この時期はカゼ症候群(一般的な風邪)の流行し出す頃でもあり、インフルエンザワクチンなども摂取するころです。大原麗子さんも感染によりギランバレー症候群を発症したのでしょう。


一般的な経過は良好で1ヶ月程度で回復する病気のようです。神経の病気は難病が多いだけに1ヶ月以上経っても回復しないようなら脊髄小脳変性症など別の神経疾患の可能性を考える必要がありそうです。


漢方では神経は”腎(≠腎臓)”に属すと考え、腎の異常を改善させる目的で漢方薬を使います。私の経験では漢方薬だけでは充分な効果が出ないことがほとんどなので、神経機能を回復させる目的で牛黄や鹿茸などを併用するのがよいと考えています。


治りやすいとは言え1ヶ月程度不自由な生活を送ることになるわけすね。粘膜の健康度をたかめて風邪など引かないように注意しましょう。

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