認知行動療法と並びうつ病の精神療法として評価の高い対人関係療法の最新版テキストがようやく届きました。A5判ながら450ページ以上の大作です。理解しながら読み終わるのに何日かかることかと思いながらも、昨日は1時頃まで読んでいました。
明日・明後日と東洋心身医学研究会および日本皮膚科学会東京支部学術大会に参加してきます。心身医療への漢方の応用や皮膚科の最新の話題を聞いてこようと思っています。強行軍とも言えるスケジュールですが充実した土日になりそうです。
さて、心電図や各種検査で見つけにくい異型狭心症という病気があります。動脈硬化などで冠血管が細くなることで発症する狭心症とは異なるということで異型狭心症と言われます。
この異型狭心症の発作にはスパスムと言われる冠血管の攣縮(冠血管がストレスなどで痙攣するように細くなること)が関係すると言われています。普段は検査しても異常がないほどでも、ストレスや自律神経の異常などで急激に血管が細くなったときに狭心症の発作が起こるのです。
先日来た方も、救急で何回も受診しているので病院の循環器科でいろいろ検査しても異常が見つからず、結果的に薬もないため私が相談を受けました。発作の状況・発作の出やすい時間帯などいくつか確認した結果、スパスムを疑いました。
漢方があるとこんな時でも対応する薬はあるものです。冠血流を増加する目的で作られた”冠心2号方”と発作予防目的のジャコウ製剤”救心感応丸気”を試しに10日分飲んでもらうことにしたのです。
3〜4日後に偶然この方の奥さんにお会いしたので具合を聞いたところ、その後の経過は順調でしばらく飲みたくなかったアルコールを飲みたいところまで回復したとの事。どうやら本当の異型狭心症だったようですね。
調子がよくなったら薬を減らそうと考えています。ただ、今後本当の狭心症などにならないようリスク管理を一緒に考えないといけないでしょうね。スパスムが関係する分、少しの動脈硬化でも命取りになりかねませんからね。
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