昨日、いよいよ春の農作業を本格的にスタートしました。ビニールハウスを建て、種籾を育苗箱に蒔きました。そして今日あった介護認定審査会の資料に夜中まで目を通し、少々寝不足気味です。
さて土曜日は閉局後、柏崎で仲間の薬剤師と勉強会でした。今回のテーマは『胆石』、実は仲間が胆石の手術をした直後なのです。実際の胆石と手術跡も見ましたが、百聞は一見にしかず。やはり実物は勉強になります。
胆石はほとんど超音波検査で症状のない状態で発見されています。症状がないので治療をするかしないかは意見がいろいろあるようです。日本人の胆石の60%を占めるといわれるコレステロール結石の場合、ウルソなどの薬剤で溶解させる方法がとられるようです。(あまり溶けない印象を持っています)
昭和の漢方家たちは、胆石の漢方経験があるようで、それによるとダイサイコトウなどを使って胆石がなくなったとの報告がされています。便と共に排泄されたとの記録もあることから溶けるのではなく、胆嚢や胆管から腸管中に排出して治るのだろうと想像できます。
近年は恐らく漢方薬を使って胆石を治すことは、まずないでしょう。胆嚢を取れば胆石が出来ることはありませんし、症状がないのに漢方薬を飲む人は珍しいからですね。でも何かの機会に相談を受けるかもしれませんから、やはり知識として頭に入れておかなくてはいけないでしょう。
民間薬レベルでは、クマヤナギやカキドオシがよく使われるようです。私のところに最近来た人で、以前飲んで治ったと言う人がいます。無症候性の胆石を抱えている方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
胆石の手術は、現在腹腔鏡が中心で退院も早く傷跡も小さく済みます。状態によっては開腹手術になることがあるようですが、5%程度と圧倒的に腹腔鏡で行われています。
胆石の多くがコレステロール結石ですから、脂肪分の多い食事は控えることが大切です。反対に繊維の多い食品は予防に効果的なようで、洋風の食事から和風の食事に戻すのがいいようですね。
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