病気は誰が治すの?

SMAP草薙剛さんが公然わいせつの罪で逮捕されちゃいましたね。アルコールが入っていたとは言え、罪は罪です。しかし酔ってなければあのようなことはしないのが普通なのですよね。酒気帯び運転と同じで酔っていない時は正常な判断が出来ても、アルコールが入ると正常な判断が出来なくなり結果として酒気帯び運転をしてしまう、それが人間なのです。理性を失うほどの飲み方は大人として慎まねばと思います。


さて、最近の相談において私は私のできる範囲((限界)を示すことが多くなりました。「私が出来るのはこれだけです。」「あなたには、この部分を努力してもらわねばなりません。」「あなたが出来なければ、この相談に応じられません。」このような意味のことを相談者に伝えることが増えたのです。


このことは最近集中的に勉強している精神療法・心理療法の影響もあるでしょう。しかし、薬の効果を最大限に引き出すには、相談者自身の努力も必要なのです。特に精神科領域の相談においては、薬は意識改革のホンの手助けみたいなものだと感じています。


また生活習慣病においては行動療法といわれるように、日頃の行動変革がとても重要なのですが、ほとんどの方は薬をもらえば運動などの努力をあまりしません。


私ら医療人が出来ることには、限界があります。ただ方向性を示すことは出来るので、その方向に進むかどうかは相談者次第なのです。「一緒に頑張りましょう」と私が言う意味はここにあります、最初は皆さんキョトンとした表情をされますが・・・。


相談者自身が治す努力をすることはとても重要なことだと考えます。この経験は自分である程度症状をコントロールできるという自信につながることもありますし、再発を防ぐことにもつながります。


私ら医療人は、あくまで脇役であって病気を治す主役は誰でもなく本人なのです。本人に治す気が出てくることが大切なのです。

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