下痢型過敏性腸症候群

今日は何人の方からマスクの問い合わせがあっただろうか?残念ながら、マスクはもうありません。いつもより多めに仕入れていたものの、急激な需要にパニック状態です。病原性が同程度の季節性インフルエンザでこのような騒ぎにはならないでしょう?落ち着いて行動しましょう!


さて、昨日は「過敏性腸症候群の新たな展開〜サラリーマン入田望氏の悩みは深く〜」と題し東北大学病院総合診療部教授本郷道夫先生の講演がありました。


過敏性腸症候群(IBS)とは、大腸が不規則に運動することで下痢になったり便秘になったり下痢や便秘を交互に起こしたりする病気でストレスとの関係が深いとされています。ですから検査をどんなにしても異常が見つからないのが当たり前なのです。


このIBSに対しての治療は、専ら対症療法が中心で整腸剤や止瀉薬(下痢止め)や下剤に消化管運動調整役などを組み合わせて用いられていました。あまり満足度の高くない治療効果だったようですが、最近下痢に対して新しい作用の薬剤が発売され評判がよいようです。それでも全般改善度は50%に届きません。


昨日はこの薬剤の症例を本郷先生とは別の先生が紹介していました。2〜3日以内に頻回の下痢が改善した症例の提示がありましたが、これらの報告のような改善は漢方薬を使って私も経験しているのです。


下痢や便秘などの症状に悩む人は多くいますが、慢性の下痢や便秘を止瀉薬や下剤で対応するのは最善の策とはいえないように感じます。ストレスが関係するなら心理社会的な背景を含めてのアプローチが必要でしょうし、食事に問題がある場合も少なくありません。


生活全般に総合的に見直しが必要なのが過敏性腸症候群(IBS)なのでしょう。漢方薬心療内科的テクニックが、効果的なのだと改めて感じました。最近は心療内科的テクニックの勉強にはまっている私です。

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