大流行を前に新型にどう対応するか

昨日はスギ花粉症関係の講演があったのですが、厚生労働省新型インフルエンザに関する流行予測を発表しましたので今後の対応を含め考えてみたいと思います。


このような時に私は外岡先生のホームページを先ず確認します。外岡先生は元小樽保健所所長で現在はフリーの立場で新型インフルエンザの啓蒙を行ってきた方です。海外の文献を含め日々更新される膨大な情報をもとに常に科学的な目でコメントをされています。


国立感染症研究所厚生労働省の発表は政治的な要素が入る可能性がありますし、マスコミは一部を誇張しすぎる余り正確性に欠けるのです。現在、新型インフルエンザに関し客観的な判断を下せる数少ない人だと私は思うのです。


その外岡先生は予想の根拠がいい加減だと厳しいコメントを書いていました。例年の12月〜2月のインフルエンザ流行曲線を9月10月に当てはめるのは無理があるとの指摘です。年齢層などを含めてなるほどと思いましたね。


さて予想は予想として、何が出来るのか、何を成すべきか、考え行動に移すことのほうが大切でしょう。ワクチン・薬・人工呼吸器などの高度医療機器・医師や薬剤師などの医療職などの数を考慮すれば、各々が予防に専念すべきです。


うがい・マスク・手洗い・・・と言われますが、きちんと効果的な方法で行われているでしょうか?以前うがいに関してはイソジンを使ったうがいは咽頭粘膜を損傷するために、うがいをしないのと感染率に変化がないことを書いています。
私は水うがいやお茶うがいを薦めます。そして、粘膜についたウィルスは数分〜数十分で体内に侵入することから、うがいの間隔も考慮すべきです。


手洗いは20秒〜30秒時間をかけます。手の甲や手首が不十分になりやすい箇所ですから意識して洗いたいものです。公共機関を中心に入口や窓口に速乾式の消毒剤が置かれていますが、手が汚れたままでは効果が落ちます。そうするとほとんどは余り効果的でないように思うのですが・・・。


外出先での手洗いはペーパータオルやエアータオル以外は避けるようにしましょう。ペーパータオルも資源保護の点からはどうなのでしょうか。今回の病原性を考えればハンカチを使うことが一番のように思います。


マスクに関してうがい同様一部の専門家は疑問を呈しています。しかし粘膜保護(乾燥や冬の冷気から)をすることでウィルスの進入率は変わるはずですし、インフルエンザ以外では効果を認める報告がありますから正しい使い方であれば有効と考えます。


問題は正しい使い方ですね。隙間をなくして装着することがポイントになります。当薬局に来られるお客さんでマスクをしている場合にはポイントを教えてあげています。どこかで一度チェックされたら良いでしょう。注意深く見ていると年配の方にアドバイスしたくなります。


長岡でも未成年を中心に感染が拡がっていますが、未成年ほど感染しやすいようですので予防対策をしっかり行って欲しいものです。特に受験を控えている方は人生を左右しかねません。そして罹ったら早めの対応が重要かと思います。タミフルリレンザが第一選択ですが海外では自宅安静で対応しているところもあり持病などの有無を考慮しても良いのではと考えています。もちろん私のところでは漢方薬で対応したいと考えています。


感染が拡大している現在、定期的に病医院に通院している方は、病医院で感染する可能性が一番高いでしょう。予防策をしっかり講じて受診するべきと思います。今回は物理的な予防策について今一度まとめてみました。

 --------------------------------------------------
心療内科相談・皮膚科の病気・漢方薬生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/

過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。
あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm

新型インフルエンザの情報はこちら
  ⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub13.html

メールは《Re:タイトル》でお願いします
hirohash@seagreen.ocn.ne.jp

講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい。