学校での新型インフルエンザ対策

最近なんとなく気にかかります。新型インフルエンザの騒動で、理由のよくわからない対応がされているのではないかと思うのです。中には便乗商法と思えるようなものだったり、お役所の事なかれ主義が見え隠れしたり、天邪鬼の私は素直になれません。


今回の豚インフルエンザだけでなく、季節型のインフルエンザも鳥インフルエンザ死に至る病気であることは間違いありません。過去に何回も書いてきたように問題は正確な情報に基づいていないことです。


今回の新型豚インフルエンザの病原性は毎年流行する季節型インフルエンザに比べ高くはありません。大雑把に計算した範囲では季節型インフルエンザより致死率は低くなります。このことは他の研究者も指摘しているので間違いではなさそうです。


ただ新型豚インフルエンザは季節型インフルエンザに比べ、肺で増殖しやすい特徴を持っています。だから肺や循環器の持病がある人は注意する必要があります。でも他の持病がある人は季節型インフルエンザと対処法において全く変わりません。


なのに「発熱があればインフルエンザかどうか検査を受けよ」「検査をして医師の証明がなければ登校禁止」などの指示が耳に入ってきます。検査の精度は100%ではなく、タイミングや医師の技量により変化することを考えれば検査に頼った行動は確実性が薄らぎます。


また随所に置いてある《速乾式の消毒液》にはどれほどの効果があるのでしょう。ほとんどの製品がアルコール+逆性石鹸ですが、汚れが付いた状態では効果が落ちます。だとすれば外からのウィルスの進入を防ぐことはできません。


インフルエンザウィルスは飛沫感染でほとんどが拡がります。咳エチケットが言われて数年経ちますが、咳・くしゃみをハンカチやティッシュで受け止めている人をほとんど見ません。マスクをしている人は別として、よくて手で受け止める程度です。受け止めた後の手は・・・?


受け止めた手にはインフルエンザ感染者なら多数のウィルスが付着しています。これもせいぜいハンカチで手を拭く程度ではないでしょうか。だからウィルスが付着したままアチコチ触りウィルスが撒かれてしまうのです。後は感染が拡大するだけです。


私は思うのです。クシャミや咳は突発的な場合が多くハンカチやティッシュが間に合わない場合も多いでしょう。でもせめて手や袖で受け止めてほしいのです。その後は流水で手を洗い(できれば石鹸を使って)最後に速乾型消毒液で仕上げをするのです。


今回の新型インフルエンザが幸い病原性が低かったので将来来るかもしれない病原性の高いインフルエンザに対する予行演習になります。そして季節型インフルエンザでも咳エチケットなどをきちんとすることが感染拡大を防止する最良(と思う)の方法だと考えます。


学校では、インフルエンザに対する正しい知識に基づき、効果的な防止策をとっていただきたいと考えます。いたずらに登校を抑制するのではなく、咳やクシャミの対処法を徹底することで拡大を遅らせることができるでしょう。学校教育課も事なかれ主義で指示を出すのではなく、根拠に基づいた指示でなければ《お役所仕事》の延長でしかありません。

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