シャックリが止まらない

昨日はブラッと国上山へ出かけ薬草の観察をしてみました。分水に近づくにつれ雪が少なくなり国上山では一部雪がある程度と長岡との違いに改めてビックリする有様です。帰りは海沿いをちょっと走り途中で寄った磯で岩ノリをわずかに採取して、晩酌の肴にしてみました。ワサビ醤油で頂きましたが、海水で洗って食べた方が美味しく感じましたね。


病院の某内科部長先生から頼まれたと製薬メーカーの担当者が現れました。シャックリを止めるのに柿のヘタがいいらしい、探してくれと言うことで当薬局に寄ったわけです。実際に難治性のシャックリに柿のヘタを使うことがあります。大学病院でも処方されることがあると聞いたことがあり、決して眉唾物ではありません。


シャックリってどなたも経験があると思います。通常は水を飲んだり、鼻をつまんで深呼吸したり、何かビックリしたり、・・などで自然と止まりますね。また、意外に本人はつらいものですが周りは楽しく笑っているということもよくある光景です。


シャックリは横隔膜のケイレンとされ、何かのきっかけで突然起きますが通常20〜30分以内には止まるでしょう。ケイレンですからケイレンを抑える作用の薬が使われますが、医師から処方される方はまず少ないでしょうね。


漢方的には胃周辺の冷えが関係しているとみてゴシュユトウ・キッピキジツショウキョウトウ・ニンジントウ、シテイトウ、あるいはケイレンを抑える働きを期待してシャクヤクカンゾウトウ・ショウケンチュウトウなどが使われます。シテイトウには柿のヘタなど3種類の生薬が使われますが、柿のヘタ単独でも使われます。


以前膵臓がん末期の方の家族から柿のヘタを譲って欲しいと言われたことがあります。柿のヘタ以外にもシャックリを止める方法はありますからダメだったらまた相談くださいと伝えたのですが再度来られることはありませんでしたから効いたのか効かなかったのかも確認できませんでした。


恐らく癌の末期では難しいのかもしれません。ですが文献では効果の見られたケースがあったと記憶しています。体力低下などを防ぐためにも漢方薬など試す機会があってもいいように考えています。

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