薬屋のダイエット

今年も残りわずか数日となりました。しかし、なんと私はまだ1枚も年賀状を書いてないのです……。今晩あたりから頑張りますが、1日に届くのは厳しいでしょうね。どうも年々年賀状の書き出しが遅くなっているような気がします。昨日、ようやく冬囲いを終えたばかりで、町内の班長仕事が余計としても、例年に比べ遅すぎますね。他人をとやかく言う前に、自分の行動化を促さないとと、反省します。

さて、当薬局では巷に出回る手軽なダイエット法やダイエット食品を推奨しませんし扱いもしません。何故か?それは多くのケースで比較的短期間の体重減少という結果だけを評価し、リバウンドや長期的な健康度(身体だけでなく美容面や心理面も含めた健康度)に配慮が足りないと感じるからです。薬剤師として医療人としてダイエットに関わるなら、減量の対象は脂肪であり筋肉や骨ではありません。体重は減ったけど脂肪だけでなく筋肉も骨も痩せて健康度が下がるようでは意味が無いように思うので、当薬局では運動も食事もシッカリ取り組んでもらうように説明しています。すると、私の説明の仕方が悪いのでしょうね、大抵の方は当薬局でのダイエットを断念するのです。それでも、たまに意識の高い方もいるので、頑固に食事・運動を基本としてダイエット相談を行っています。

ただ、食事・運動の良い習慣ができると、リバウンドしにくく(上手くすれば関わることが終了しても更に体重は減少してゆきます)高い健康度を維持できるようです。そのためのプログラムですから当然と言えば当然ですが、私なりの工夫を加えて現在の形になっています。まだまだ改良の余地はあるものの取り組んだ方の成功率は高く基本的な形は出来上がっていると言えます。
このプログラムに、必要なら漢方薬などを追加しますが、あくまでも補助的なもの(サブ)でしかありません。メインが食事や運動だからこそ、ダイエットが成功した時は本人の努力や工夫の継続が結果に現れたと実感できますし、リバウンドしにくくなりますし、自己効力感につながるのです。メインとサブを取り違えると、多くの得られるメリットを失うことも考えられるのです。

ではどんなプログラムかというと、記録と意識付けと行動化が基本骨格となっています。記録は大分大学方式を参考にアレンジを加えて作成しました。体重を250g単位で記入できるグラフです。1日4回の記入が理想ですが、現実的には1〜2回にとどまっています。それでも結果が出ているので問題はないと思っています。また体脂肪がターゲットなので体重減少も1ヶ月0.5〜1kgのペースですからモチベーションの維持が重要となります。この意識付けには動機づけ面接法のテクニックを応用するようにしています。人は他人から言われるよりも自分が発した言葉に強く影響を受けるとの考えがあり、本プログラムの重要なポイントとなります。

運動について、まとまった運動を日常生活で取り入れることは難しいので、10分単位でできることを実行してもらうスタイルです。それも運動というよりは日常活動から選べるようにしてますので、普段の生活に取り入れやすいメリットがあります。私の資料には主な日常活動の運動強度(メッツ)が掲載してあり、選択した活動の運動郷土の合計から消費カロリーを計算し、1ヶ月の体重減少の目安としています。
長期的に高い健康度を維持するには、継続することが重要なので「無理なく続けられる活動」を出来る範囲で選択してもらうことなのです。ここにも行動療法のテクニックを取り入れ、自然とダイエットにつながるよう工夫をしているのです。

食事に関しては、認知療法を使うことが多くあります。ただ、焦ると失敗しやすいために根気よく繰り返し徐々に変化させる必要を感じています。過去の経験では、間食の影響はかなり大きく、間食を減らすだけでも効果が出やすい印象を持っています。でも食事には、楽しみの部分もあり、理論だけでなく感情面にも配慮しながらソフトに取り組むのが成功の秘訣かも知れません。

当薬局は医療人として、単に体重減少だけでなく健康度や幸福度を上げるようなメソッドを提供したいと考えています。



漢方薬心療内科相談・心理カウンセリング・皮膚科の病気・生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/ (アドレスを変更しました)

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