虫刺されに注意して楽しいGWを

 いよいよGWに突入ですね。私は毎年のことながら、田植えなど春の農作業で、出掛ける所は田んぼしかありません。天気予報では、GW前半は初夏並みに気温も上昇するとのことです。当然のことながら熱中症に気を付けて行動してほしいものです。特に、窓を閉めきった車の中は温室と同様の世界で、すぐに40度、50度に達します。小さなお子さんをちょっとした買い物だからと車内に残しておくと、待っているのは悲劇になるかもしれません。どうか、くれぐれも細心の注意で楽しいGWをお過ごしください。

 もし、農作業が無ければ、一応アウトドア派の私なら海や山に出かけることでしょう。思い切り自然を満喫して気分のリフレッシュを図ります。この時期の山はブナの新緑が美しく、残雪や青空によく映えるのです。本格的なアウトドアでなくても、車で走れば意外にも身近に絶好のポイントはあるものです。ただ、アウトドアに危険は付き物です。足元の悪い所での滑落や転落、クマやマムシなど危険生物との遭遇、ウルシなどによるかぶれ(皮膚炎)、山菜と毒草を間違えての食中毒、そしてハチや毛虫などによる虫刺され、等々。

 ハチは過去に刺された経験がある方なら、アナフィラキシーショックの可能性がありますので、特に注意したい虫の一つです。スズメバチなどでもなければ、それほど強いアナフィラキシー反応は起こらないと思われますが、万が一の場合に医療機関まで時間がかかるようならできる対策をしっかりと行いたいものです。と言っても、エピペン(ショック用薬)を持参できる人はごく一部でしょうから、コロンなどを付けない、服装は白めのものを着用、肌の露出を少なくする、虫よけスプレーを使用する、などでしょうか。そして、運悪くハチに刺されてしまったらステロイド軟膏を塗ることです。もちろん、体調の変化に注意して、冷や汗やめまいなどショック症状が出たら早めに受診してください。

 毛虫に関しては、虫よけスプレーは効かないだろうと思います。我が家の庭木には早くも小さな毛虫が発生しており、アウトドアでなくても屋外では注意が必要です。とにかく肌の露出を少なくして、樹木の下に不用意に行かないようにしましょう。彼らの移動手段は這うか上から落ちるの2つしかありませんから。そして、ハチと同じように運悪く刺されてしまったら、抗ヒスタミン薬の軟膏あるいはステロイド軟膏を使用します。チャドクガなど一部の毛虫は痛みも強いので、場合によっては鎮痛薬を飲む必要があるかもしれません。

 また、SFTSなどの病気をおこすダニが西日本を中心に広がっています。ツツガムシ病も毎年必ず被害者が発生しており、忘れることはできません。ダニやツツガムシの場合は、草むらや藪に多く住んでいますから、むやみに草むらには入らないようにしましょう。そして、ズボンのすそやシャツ袖口などのスキマから侵入してくることから、極力スキマを作らないようにカバーなどで覆うような工夫が大切です。一部の専門家は、ダニは東日本にも拡大していると言ってますから、西日本のことだと思って油断しないようにしましょう。

 ダニにしてもツツガムシにしても高熱が出た場合は、致死率も高いことから必ず受診して、直近1週間程度の行動を詳しく伝えるようにしてください。その前に、アウトドアから帰ったら、脇の下や股間なども含めて虫に刺されたような箇所がないかをチェックする習慣が欲しいものです。彼らは何故かスケベなようです。何入りにチェックするクセをつけてください。

 でも、アウトドアは思い切り楽しんでください。危険なポイントや注意を知っていれば、慌てないで充分楽しめると思います。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
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