スギ花粉症の人はトマトにご用心

 鼻アレルギーの全国疫学調査によると、今や日本人の3割はスギ花粉症に罹患して
います。雪国に住む我々にとって、春は開放感あふれる時期なのですが、スギ花粉症を
患う人にとっては憂鬱以外のなにものでもないでしょう。

 原因については、杉林が手入れされずに荒れ放題になっているとか、衛生環境が
良くなって 免疫バランスが乱れているとか、抗生物質の使用が関係しているとか、
いろいろな説が入り乱れています。どれも少しずつ影響しているのだと思っています。
私は、材木としてのスギ製品が身の回りに少なくなったのも花粉症増加の原因として
考えていますが、アレルギー専門家の意見は賛否両論ありですね。

 今回は、「スギ花粉症の人が注意するのは、スギ花粉だけではないよ」というもの
です。花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)と呼ばれていますが、口腔アレルギー
症候群(OAS)の方が馴染みがあるでしょうか。スギ花粉と同じ蛋白抗原を持って
いる食物を食べるとアレルギー症状が口や咽などに生じるというものです。

 タイトルのようにスギ花粉症の人は、トマトに注意が必要です。食べた後15分以内
くらいに、口腔・咽頭粘膜・口唇などに掻痒感・ピリピリ感および腫れが出ます。
下痢や腹痛などの腹部症状や結膜充血も認めたりします。加熱調理したトマトでは、
症状は起こりにくいそうですので、スギ花粉症の人は、トマトの生食をできるだけ
避けるようにするのが賢明と言えます。

 また、洗濯物に付着した花粉により、陰部症状を認めるケースもあるとのことです。
P&G清潔生活研究所の調査によると、濡れた洗濯物を外に干した場合、手で花粉を
払っても8割の花粉が残ったそうです。一方、室内で干した後に再度外で干した場合は
1~2割の花粉量だったということです。

 雪国に住む人にとって冬は室内干しになるので、春になったら太陽光で干したいと
誰もが思うものです。そこで提案、ある程度までは室内干しでも仕上げを外で干す
ようにしてはいかがでしょうか。重度のスギ花粉症の人には無理かもしれませんが、
多少なりとも洗濯のストレス緩和になるのではないかと思っています。

 

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