のどの閉塞感(つまり感)を考える

 G20に合わせての梅雨前線の北上。なぜ今?と思っても、どうしようにもあり
ません。最近は、前線にしろ低気圧にしろ、局所に留まって大災害が発生するという
パターンが定着しました。無事に終わることを願っていますが・・・。

 どんなものでも、動きが止まったり、流れが悪くなったりすると、いろんなトラブル
に発展します。トラブルにならなくても気持ちが悪いものです。心臓が止まれば大変
ですし、血管が詰まっても大騒ぎです。便秘も気分のいいものではありません。

 そして、更年期の女性の訴えで多いのが、のどの閉塞感です。別に、更年期や女性に
限ったわけではありませんが、圧倒的に多いのは更年期の女性でしょう。女性ホルモン
の低下により自律神経のバランスに影響が現れた結果、のどの閉塞感が生じたと考え
られますが、上手く説明するモデルができ上がってません。

 ただ、東洋医学的には「気の流れの異常(停滞)」=「気鬱(あるいは気滞)」と
され、理気剤と呼ばれる漢方薬が使用され効果があります。何故、気の流れが悪く
なると、のどの閉塞感が生じるのか? 私は、身体をいくつかのブロックに分けて
理解しています。

 東洋医学的には最終的に、気は肺で合成され全身を巡ります。肺のある胸部ブロック
から他のブロックに移動するには、ハードルを越えるパワーが必要と考えると、流れが
悪くなれば詰まるのも当然と。そして、気は上に上がる性質がありますので、胸部
ブロックの上部(のどの周辺)に溜まり、閉塞感を生むと思われます。

 解消法として、一般的にはパワーを増す理気剤がよく使用されます。それで不十分な
場合に私は、気の量を増す補気剤を使用して効果を得ています。また、ハードルを
下げるということも重要な視点で、肩凝りの存在が意外にも障害となっているのです。

 デスクワークやスマホの使用など、肩凝りになりやすい姿勢を修正すると、漢方薬
効果が出やすいので、どんな症状でも背景の生活習慣まで考えることが重要だと常々
思っています。胸から上の症状(頭痛、ニキビ、・・・)で、治りにくい場合は、
肩凝りがあれば解消を図ってみたらどうでしょうか。

 

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 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

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