フリーアナウンサーの八木亜希子さんが、線維筋痛症により
しばらく休むことが伝えられました。線維筋痛症は、原因も
治療法も手探り状態の難病です。文字通り「痛み」を主体とし、
「死ぬより辛い」と表現する人もいるほどです。
線維筋痛症やガン性の痛みだけでなく、一般的な腰痛やケガの
痛みまで、あらゆる痛みは統合的に対処されるべきだと、現在の
私は考えています。30年にわたる相談(漢方薬と心身医療)を
経験し、現在の知見をもとに総合的に判断した結果です。
慢性に長引く痛みの原因は多岐にわたります。多職種が連携して
対応する必要があるので、集学的痛み治療センターができ、日本
には現在十数施設が活動しています。
ですから、鎮痛薬だけで痛みを取ろうとすると、使用量が増え
副作用に苦しんだり、安易な麻薬使用につながったりします。
そのために多職種で、リハビリや心理の専門家が加わったり、
漢方薬やハリ治療など東洋医学的治療も行ったりしています。
漢方薬も痛みの原因により、気虚・気滞・瘀血・血虚・水滞・
寒などを取捨選択することで思わぬ効果が得られますが、難渋
することも少なくありません。
大なり小なりストレスも多くの人に存在し、その対処法として
心理療法やカウンセリングも有効とされます。一般的には、
抗うつ薬が使用されているようですが、長引いた痛みでは、心理
療法やカウンセリングで根本的な解決を目指したいものです。
線維筋痛症のような難治性の痛みには、あらゆる対処法を総合
して、少しでも早く苦痛が緩和できるようにしたいものです。
慢性に長引く痛みで、通常の鎮痛薬や神経障害性疼痛の治療薬・
抗うつ薬などを使用しても充分でないのなら、漢方薬や心理療法・
カウンセリングを組み合わせてみてはいかがでしょうか?
八木亜希子さんの線維筋痛症が1日も早く治ることを願って。
漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
長岡の相談薬局・ひろはし薬局
薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師) 廣橋 義和
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