インフルエンザの流行が早まりそうです

 先週から始まった新潟薬科大学での講義「漢方概論」。学生にとっては、全くの
チンプンカンプンな内容だと思いつつ、全10回で全体像をなんとなく掴んで
もらえればと考えています。私としては、現場に出た学生が「なるほど、あのこと
か!」と思い出してもらえれば良く、より深く勉強したくなった学生が何割か出て
くれればいいのです。数年後、現場で悩んだ時に資料を調べてくれれば幸いです。

 さて、長岡では早くもインフルエンザが発生しています。今年は全国的に流行が
早まりそうなのです。今は優れた治療薬があるとはいえ、体調管理には充分な配慮
が必要でしょう。

 高温多湿の夏も終わり、爽やかな秋ですが、湿度が下がるということは乾燥し
やすいということです。インフルエンザウィルスの主な侵入経路は、鼻や口の
粘膜ですので、粘膜の荒れや乾燥に対処することが予防の第一歩となります。
私は、ビタミンAや葉緑素製剤で粘膜強化をおすすめすることもあります。

  花王静岡県立大学薬学部の研究では、唾液中の結合型シアル酸が抗インフル
エンザ作用の高い成分と判明しました。唾液分泌を促すために、よく噛むことや
顎周りのマッサージにより唾液腺を刺激することも重要ですね。

 また数年前の当ブログで紹介したように、睡眠の質も重要です。質の良い睡眠を
とることで、感染率に4倍もの差がつくのですから。秋の夜長を楽しむのも、ほど
ほどにして良い睡眠で英気を養って欲しいものです。

 そして、インフルエンザでは高い発熱を伴いますが、安易な解熱剤の使用には
注意が必要です。ライ症候群やインフルエンザ脳症などとの関連もあり、私は
何年も前から総合感冒薬をおすすめしていません。やむを得ず使用する場合に
頓服とするのが、安全であり治癒も早いことがわかっているのです。

 大正時代に流行したインフルエンザ(いわゆるスペイン風邪)では、大量の死者
が発生しました。そのスペイン風邪に対しても漢方薬は、相当の効果を上げたと
伝えられています。

 現代医学とは視点の違う東洋医学ですが、病む人に対する思いは同じです。
当薬局では、インフルエンザでも風邪でも、安全性・治療効果の点から漢方薬
おすすめしています。

 今年は、少し早いインフルエンザ流行を予想し、まずは予防としての体調管理を
徹底しましょう。

 

  漢方薬東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

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