政府はアベノマスク政策で、市場にマスクが出回るようになった
と言っているようですが、当薬局では3月に注文したマスクがまだ
入ってきません。FAXには、怪しいマスクの連絡が入りますが、
品質の担保ができないので注文していません。
でも非常事態宣言が発令されてから、マスクや手洗いなどの頻度
が増加しました。それに伴い、皮膚のトラブルも増加しています。
マスクについては、今後は熱中症にも注意が必要ですね。
チラホラと私の耳にも、マスク荒れ(マスク使用中の肌荒れ)
などの肌トラブルの話が届いてきました。まだ数例ですが、症状は
マスクによる接触性皮膚炎(かぶれ)ではなく、ニキビあるいは
毛嚢炎です。
接触性皮膚炎だと思って、薬を使用すると逆効果になります。
アクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌類、もしくはニキビダニと
いった虫類に対する治療薬が必要ですので、皮膚に詳しい専門家に
相談して対処するようにしてください。
また、アルコール性手指消毒剤の使用回数が増え、手のバリア層
が破壊されて、手荒れや湿疹も増加しています。アルコール消毒の
後に保湿などのスキンケアを忘れないようにして欲しいものです。
ただ、仕事柄たびたびスキンケアができない人もいます。
そのような人は、休憩時間や就寝前に集中的にスキンケアをする
ようにすると良いでしょう。具体的には、保湿クリームを充分な量
塗った後に、木綿性の手袋をすることです。面倒でも、ひと手間
増やすことで差が出ます。
手荒れや湿疹でバリア層が破壊された皮膚は、アルコール除菌の
効果も低下します。そうすると何のための消毒なのか、本末転倒と
なってしまいます。スキンケアは早め早めの対処が決め手ですので、
手荒れしやすい人は忘れずに手入れしてください。
当薬局では、敏感肌でも使用しやすい「グラファのモイスチュア
キープミルク」を揃えて、色々なタイプに対処しています。
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薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師) 廣橋 義和
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